まずは皆様、3ヶ月間にわたってお付き合いいただき、ありがとうございました。2025年9月29日(月)更新分にて【幽霊を■る】は完結となります。お読みいただきありがとうございます。
余韻に浸る間もなく2025年10月1日(水)からは新連載が始まりますので、お楽しみに。なお、次作からはまたしばらくは通常通り1か月または半月で完結しますのでお気軽にどうぞ。
さて今作【幽霊を■る】について少し振り返ってみたいと思います。元々は総集編のつもりで書き始めたのですが、結果的に新しく1作書くのと同じくらいの労力がかかりました。そしてそれだけの労力をかけたものとしてまとまったと思っています。
この作品には一般的な『起承転結』はありません。基本構造として短編の段階では『幽霊が視えない一般人』の視点で書いているので、ネタバラシのないホラー作品としているからです(それは単純に私個人がそういうホラーが好きだからでもあります)。ですが短編を長編に再編するにあたり『幽霊が視える人達』の視点をプラスすることで、短編の時にはあえて避けた『ネタバラシ』をすることにしました。
幽霊が視えない一般人からすれば、オカルトは娯楽のひとつに過ぎません。自分の人生、日常には関係ないと思っているわけですから。ですが幽霊が視える人達からすれば、それは確かに“そこ”に存在する、日常の一部なのです。それなら“それ”を何か利用しようと考えるのは、至極当然のことではないでしょうか。
この作品を読み進めることで、段々と『あちら側』に足を踏み込んでしまう怖さを感じていただければ幸いです。
長々書くのもあまりよろしくないので、この辺で。
今後ともどうぞよろしくお願いします。