ネタバレというか、裏話でしょうか。
オチにも触れますので、未読の方で、「よし、読んでやろう」という場合はご注意ください。
この作品は『終末の小匣』を連載していた頃、電撃大賞用に書いたものです。
賞の雰囲気に沿うものを、と考えて、特に参考にしたのは『86』と『錆喰いビスコ』でした。
ネタも文体も全然違いますが、多少似たところはある……かもしれません。
少しSFチックな男性向けアクション、というのを狙いました。
出来た作品が、『魔弾の少女と障壁の街』とリンクしたのは偶然です。
これは繋げられそうだなあ、と、後から世界観を合わせていきました。
『渦』を『魔弾』の続編として読むと、真の主人公はヒナモリでしょう。
『魔弾のチェイサー』というタイトル案は、彼女を指したものです。
最後、主人公たちはとんでもないところに飛ばされましたが、そこは『魔弾』で出てきたあの場所では……というのを、少し匂わせた幕引きでした。
二つの作品を繋ぐ続編、というのも充分書けそうなものの、とりあえず予定にはありません。
どちらも読んだ方は、両作品の登場人物が絡む様を、ほわーっと想像してもらえたら幸いです。
この作品が、公募で箸にも棒にもかからないようなら、ラノベを書くのは諦めようかと思ってたんですよ。
結果、受賞には遠かったわけですが、意外に健闘してくれました。
もうちょっと、少年~青年層向けの作品も頑張って書いてみます。
『渦』を完読してくださった皆さん、本当にありがとうございました。