それは、現代の東京の片隅で静かに幕を開ける。
今宵は新月。天空から月の光が完全に失われる、力の均衡が崩れる夜。
街灯の明かりの下、誰も気づかない黒いモヤが、ゆっくりと闇の中で蠢き始めていた。都市の日常に潜む、古(いにしえ)より語り継がれてきた「闇」の気配。
彼は、ただの探偵だ。
知性と冷静さの象徴であるメガネをかけ、日常の些細な謎を追う、ごく普通の青年。しかし、新月の夜だけは、彼の「日常」が侵食される。
古の時代から「月の力が弱まる夜に、闇を好む魑魅魍魎どもが騒ぎ出す」という口伝を知る彼は、今宵もまた、その「異変」を肌で感じていた。
新月が呼び覚ます闇。 現代に生きる探偵と、平安から続く呪いの因縁。 そして、不老不死を可能とする禁断の異界。
これは、単なるミステリーではない。 呪いと血、時空を超えた壮大なオカルト・ダークミステリー!
メガネの奥に秘められた、探偵・二階堂の「真の力」とは?
2025年12月1日、WEB公開開始。 あなたの「常識」が、音を立てて崩れ去る。
『メガネの探偵、二階堂』 ―― 呪いは鏡の向こうから、あなたを覗き込んでいる。
というわけで、カクヨムコン11の長編部門にホラー小説『メガネの探偵、二階堂』を送り込みます。
第一部だけで15万文字突破しております。たぶん、カクヨムコン中は第一部の連載で終わりになるでしょうね。だって、第二部はいま書いているところなので……。
ちなみに今回の近況ノートに書いた予告の文章はAIの力を借りました。
私の書いた15万文字の小説をAIに読み込ませて、映画の予告風に2000文字程度で文章を考えてくれと頼んだのですが、まあ、AIさんは馬鹿正直にネタバレしまくりの文章を書いてくれましたよ。なので、削って削って文章書き変えて……って全部自分で書いているじゃないか!!
プロンプトで、ネタバレ禁止とか細かいことをもっと指定してあげればよかったんですよね。まあ、いっか。
カクヨムコン11まで一週間を切りましたね。
今回はどんな作品に出会えるのか、それだけでも楽しみです。