泣き崩れる香澄たちの前に姿を現したのは、何とトーマスの亡き両親リースとソフィー。幽霊となってしまった二人ですが、可愛い愛息子のトーマスが亡くなってしまったことに、強い哀しみを抱いているようです……
てっきり自分たちに恨み事を言いに来たのかと思ったハリソン夫妻は、トーマスを苦しめたことへの謝罪と、「自分たちはどうなっても構わないから、香澄ちゃん・メグちゃん・ジェニーちゃんだけは許してくれ！」と必死に頼み込みます。
ですがリースとソフィーの二人は恨み事を言うつもりはないようで、むしろトーマスに生きがいと人の温もりを与えてくれたハリソン夫妻たちへ、感謝とお礼の気持ちを伝えるのです……ですがその一方で、愛息子の死を一番悲しんでいるのも、リースとソフィーのようです。
やはり幽霊となってしまっても、親子の愛とは大きいものなのですね……
『命の天秤』第94話をもちまして、終章も一区切りとなります。第95話以降は、トーマスがいなくなった香澄たちのその後をテーマに、ストーリを進めていきます。
ですので、本当の意味における最終話も間近となっています。最後まで目が離せない『命の天秤』……どうぞお楽しみに！