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 こんばんは。

「世界は骰子と遊戯盤」番外編
第三章「刃と弾丸は愛に溺れる」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883191567
 完結いたしました!!

 皆様のご声援のおかげです!!
 ありがとうございます!!

 さて、ここで総括と裏話などを一つ。

 主人公二人のうち、ヒロインはシャイリーン・メッシェ・ライザート。
 種族は人間族、女性。
 ニレッティア帝国女帝アンネリーゼの現上級メイドです。
 ライザート男爵と、以前に女帝アンネリーゼの家庭教師であり、そのまま上級メイドに抜擢されたザリーナ夫妻の間の娘です。
 物語開始時点では、実は三十を過ぎた熟れた美女なのです。
 大人の恋愛ものですね。
 かつては情報局長官だったこともある父ライザート男爵の手によって、特殊工作員(スパイ活動、戦闘など)の訓練を受けておりまして、上級メイドの業務に加えて護衛の任務もこなすスーパーな女性です。
 なんといいますか、キャリアウーマンどころではない超エリートなのですね。

 ひるがえって、ヒーローの方は、エンシェンラーゼン・フリューレディン・イルトランテルシュ。
 最近ニレッティア帝国と国交を開始した、天空の魔法王国メイダルからやってきた霊宝族青年です。
 青年といっても、実際には女帝アンネリーゼよりもだいぶ年上なくらいですね。
 霊宝族系の種族は「老化」に相当する生理現象がないので、大体ハイティーン~二十代半ばくらいで外見の変化が停止するのです。
 エンシェンラーゼンは二十代前半といったくらいの外見年齢ですね。
 ちなみに彼の額の宝珠は「惑月石(わくげつせき)」という、霊宝族の中でも希少性の高い宝石です。
 青~緑~紫~赤紫、に色合いが変化する美しい宝石です。
 地球でいうならアレキサンドライトみたいに、昼間は青~緑を呈し、夜になって人口の明かりで見ると、紫~赤紫になるのです。
 彼の魔力は「間隙」の魔力です。
 全ての「理(ことわり)」に間隙を創り出し、その理を無効化するという強力なもの。
 簡単にいうなら、攻撃的な魔法が効かないのですね。
 無敵。

 さて、この二人ですが、それぞれに訳アリだったりします。

 シャイリーンは、心にある深い傷を負っています。
 それは、多感な十代のころに起きた、実母の死に起因するもの。
 宮殿の爆発テロに巻き込まれて無残な有様で死んでいった母の死骸のイメージに囚われ、「自分もいつかあんな風に死ぬんだ」という漠然とした恐れ……というか、思い込みがあるのです。
 そのくらい深い心の傷だという訳ですね。
 で、そのおかげでシャイリーンは、誰ともある一定以上親しくならないのです。
 例えば、恋愛関係を築いたとしても、相手がいよいよ家族になろう、という提案をしてくる段になると、身を引いてしまうのですね。
 非常な美女なのでモテるのですが、必ず自分から破局させます。
「自分はいつかあんな風に死ぬのだから、家族なんか作ってはいけない」という思いから。
 それだけに仕事に打ち込み、非常な成果を上げているのですが、心に落ちる暗い影はそのまま。
 ……エンシェンラーゼンに出会うまでは。

 さて、エンシェンラーゼンの方も、かなりの訳アリ具合です。
 冒頭でもアンネリーゼとシャイリーンの相談シーンで取り上げましたが、エンシェンラーゼンという人は、元犯罪者なんですね。
 殺人犯なんです。
 なんでそんなことになったかと申しますと、お姉さんの敵討ちだったのですね。
 彼の実の姉という人は、あるなかなか最先端を行く専門分野の研究者だったのです。
 それなりの成果を上げていたのですが、彼女の親友だったはずのある女性が、彼女の研究成果を巧妙に彼女から取り上げました。
 結局、彼女は絶望して自殺してしまいます。
 しかし、そのやり方はメイダルの法律の網目を潜り抜けるもので、その時点の法では罰せられない……という、救いのないものでした。
 そこで、エンシェンラーゼンは敵討ちを決心します。
 自分の「間隙」の能力を駆使して相手を追い詰め、再生も不可能なように額の宝珠を破壊して殺害。
 その後、自首し、事件の真相を世間に訴えかけるという行動に出ます。
 この行動はメイダルに大論争を起こし、結局エンシェンラーゼンは申し訳程度(十年)の懲役刑になった後、大神殿(レルシェの実家)で預かられることになりました。
 レルシェ父ナルセジャスルールからの推薦で、彼はニレッティア帝国女帝の護衛士の任に就くことになったのですが……はて、仕事より?

 こんな二人の恋愛模様。
 そして、天空と宮廷に連なる、女帝暗殺を狙う勢力との宮廷陰謀劇。
 更には魔導武器を駆使したアクション!!

 いろんな要素をてんこ盛りにし、今までで最長の十話という長さになりました(ギリギリ短編かな?)。
 結末は前のお話、レルシェの妹ドニアリラータと、ニレッティア皇太子が陰謀に挑む「紅の皇子と碧の巫女姫」で明らかになれています。
 ので、こちらの第三話はそのあとを受けて地上での顛末を明らかにするという性質のものです。
 端的に申し上げて、「地上での陰謀の中心人物だったソムルフェス伯爵夫人(女帝アンネリーゼの上の姉)が、家族を道連れに自殺」という結末になるのですが。

 結末は同じでも、こっちの主人公カップルの結末はまた別で。
 ええと、身も蓋もなく申しますと、できちゃった婚というやつになるのですね。
 しかも、エンシェンラーゼンは最初からそれを狙っていた。
 昔馴染みの人々全員から「お前は……」とツッコまれる結末なのですが、シャイリーンはなぜか、そんなことになっても不安に思わない自分に不思議な感覚を……と。
 派手な展開の陰に隠れてますが、シャイリーンという一人の女性が、トラウマから解放されて今まで考えもしなかった人生に向き合うお話でもあるのです。

 さて、最後の最後に登場したシャイリーン父ですが、なかなかいい性格してて、私は気に入っています。
 機会があったら、彼のお話か記事を書きたいですね。

 さてさて、こんな風に連作短編全話でカップルが爆誕していますが、彼らの子供世代のお話が、次の第四章になります。
「世界は骰子と遊戯盤」番外編 は、こちらで完結となります。
 是非、次回もお楽しみに!!
 そして、今回のお話のご意見ご感想は、是非こちらのコメント欄か、私のツイッターの方にでも!!