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 本日二度目のこんにちは。

 伝奇時代小説「花神剣王」が、本日完結いたしました!!

花神剣王
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883488126

 さて、長くかかりましたが、ようやく完結です。
 ここで、ストーリーをダイジェストで振り返ってみましょう。

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 江戸に暮らす美しい女剣客、佐々木花渡(ささきはなと)は、かの剣豪、巌流佐々木小次郎の忘れ形見。
 彼女の元には、子供の頃から、誰が放ったかも知れぬ刺客が出没し、彼女の命を狙っていた。
 そんな彼女を心配するのは、幼い日に彼女の面倒を見たこともある同心の赤星(あかほし)。
 しかし、彼の力では、花渡を狙う「何者か」をどうもできない。

 そんなある日、花渡の前に、不思議な風体の女の子供が現れる。
 祭り帰りのような出で立ちをしたその娘は、時塚千春と名乗る。
 花渡に「ある人に仕えないか?」と仕官の誘いを持ってくる。「その人の力で、あなたを狙っている者に手を引かせることができるかも知れない」と。
 それ以上の情報を教えようとはしない千春に困惑する花渡。

 そんなある日の晩、突如、江戸市中にモノの大群が湧きだす。
 花渡は手当たり次第にモノを斬って捨てるが、どうにもおかしいと気付く。
 江戸の町は、モノが勝手に出入りできぬよう、厳重に結界の張り巡らされた町であるはず。
 ならば、その結界がどうにかなったのか。

 花渡は自ら動き出す。
 母である熊野巫女、百合乃に教えられたかすかな記憶の通り、江戸の鬼門を守っているはずの寛永寺へ。
 そこもモノに汚染されていると知るや、花渡はあることを思い出す。
 一路、自分が生まれた場所へ。

 その頃、千春は陣佐(じんざ)と名乗る若い侍と共に、江戸市中に湧いたモノの駆除に当たっていた。
 陣佐は炎を纏う七支刀を手にし、モノを焼き滅ぼしていった。
 ふと、二人の元に、黒い活動的な僧衣の青白い若者が姿を現す。
「陣佐は溜池へ我と共に来るのじゃ。千春は、あの花渡という女剣客を助けるように」
 黒耀を名乗る、影を操るその僧兵は、二人にそう告げる。

 花渡は、寛永寺にもほど近い「花渡(はなわたり)神社」へとやってきていた。
 この神社は、花渡が生まれ育った神社だ。
 父小次郎が殺された後、母百合乃が豊前からここに逃れてきて住み着き、ここでひっそり暮らしていた。
 死と花の女神伊耶那美命(いざなみのみこと)を祀るこの神社には、かつて四季折々の花が咲いていたが、今では見る影もなく荒廃している。

 花渡はそこで、奇怪なモノに会う。
 とんでもない力を持ったそれらに、花渡は命を奪われるが……

 気が付くと、そこは真っ青な海と空に挟まれた美しい海辺だった。
 花渡は、その辺にたわわに実る良い匂いの大きな蜜柑のような実を食べながらのんびりぶらつく。
 ここは、あの世なのだろうか、などと考えながら。
 そんな彼女の前に、両親である小次郎と百合乃が現れる。
 彼らは花渡に、「お前はまだここに来るべきではない」と諭す。

 場面が一転。

 麗しい星空の下、蒼く壮絶な美しさを見せて仄光る茨の花叢が見える。
 玉砂利の道を花渡が進んでいくと、巨大な磐座に座る女神の姿が。
 身の半ばが朽ちたおぞましくも美しいその女神は、伊耶那美命だと名乗る。
「我が力を受けよ。我が分霊となって地上に蘇れ。さすればこの騒動を収めることもできよう」
 花渡が承知すると、伊耶那美の生命が花渡の中に入り込む。

 花渡は現世で新たな力を得て目覚め、モノを一瞬で葬る。
 そのことは、天海上人も知るところとなる。

 花渡は千春と合流し、神田明神へ。
 そこで、神田明神のご神体、平将門公のしゃれこうべが盗まれたのを知る。
 千春とともに、その盗んでいった「モノと行動を共にしている人間の男」の行方を追う。

 ある破れ寺に、「宮本武蔵」は神田明神のご神体を運び込む。
 モノと行動を共にしている人間とは、宮本武蔵だったのだ。
 千春と花渡に追いつめられ、武蔵は不思議な陣で逃げおおせる。

 花渡と千春は、神田明神のご神体を返す。
 直後、黒耀に連れられて、溜池へ応援に。
 そこには新たに南戸青海(みなみどあおみ)という水を操る女が、モノに苦戦していた。
 溜池には巨大なウナギにも似たモノが居座り、結界の霊気を流す水を汚染している。
 それまで苦戦していた「御霊士(みたまし)」たちは、花渡と千春の応援で勢いを得てモノを撃破。

 一旦は花渡神社に戻った花渡だが、翌日、えらく豪華な駕籠で迎えに来られる。
 黒耀、千春と共に、花渡は江戸城へ。
 そこで、天海上人に出会う。
 天海上人は、花渡に正式に「御霊士(みたまし)」に加わるように要請する。
 これは天海の統括する、人の身に神の力を宿した者たちによる、江戸の神仏やモノ絡みの事件を解決するお役目なのだという。
 花渡はそれを受ける。
 そして改めて、御霊士の一員として、今回の江戸の騒乱の原因を取り除くことになるのだった。

 天海は、花渡が夢で見た巨大で禍々しいもの、口にしてはいけない名の邪神「呼ばれざる者」の存在を示唆する。
 恐らく、それを顕現させために、江戸を汚しているのだと。

 花渡が夢で「呼ばれざる者」を見た金地院には、魔界というべき光景が広がっていた。
 御霊士たちはそこに突入する。
 途中、宮本武蔵が正体を現して立ちはだかる。
 彼の者は、すでに人の身を捨てて、モノになり果てていた。

 花渡が苦戦しつつも武蔵を撃破すると、彼女は魔界最深部へ転送される。
 そこには、天海のかつてのライバル的存在だった、崇伝が居座っている。
 彼は甘言を弄して花渡を仲間に引き入れようとするが、花渡は断固拒否。
 姿を現した両親、小次郎と百合乃に助けられ、崇伝を追いつめる。
 崇伝は、部屋の奥の巨大扉の向こうに身を投げる。

「呼ばれざる者」が姿を見せる。
 恐ろしい力に圧倒されそうになる花渡だが、両親は、彼女のまだ使っていない力を示唆。
 花渡は答えに気付く。
 伊耶那美を宿せし自らの身を通じて、冥府の雷神「八雷神」を召喚。
「呼ばれざる者」を黄泉の最深部に押し返す。
 同時に、その魔界は崩壊を始める。

 花渡を除く御霊士たちは、ただの廃墟となって魔界も失せた金地院跡地に呆然と座り込んでいる。
 花渡がいない。
 沈痛な気配が支配しかけるその場に、伊耶那美命の神威による花が咲き乱れる。
 花渡は、帰ってきた。

 後日、花渡は赤星に「表向きの事情」を話す。
 花渡は五千石の旗本となり、赤星は与力に出世していた。
「花神剣王」。
 花渡は、将軍からそんな称号を授かっていたのだった。

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 いかがでしたでしょうか?
 大体かいつまんでお話が分かるようになっています。
 ご興味が湧かれましたら、是非本編もお読みいただけると幸いです。

花神剣王
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883488126