二人目はマリアです。理由はたぶん二番目に視点の多かった人物だから。
マリア・ソ・フォン・アレクサンドル・ペロー
読んで下さった方の中にはもしかするとお気づきになられた方もいるかもしれませんが、マリアは一番初めにできたキャラクターです。こんかいの作品を書く上ではじめに書いたのがマリアとエリザベート(当時はエリザベートに当たるキャラクター)がはじめて話すシーンで、そのシーンは二章で概ね反映されています。
加えて、マリアを主人公にした小説も途中まで書いたものがあり、今となっては設定が合わないのでお蔵入りにしましたが、性格も表面的な部分は同じで、見た目や設定(貴族で女性で同性愛者)の部分はそのままでした。
とても強くて、現実主義を気取っていますが必死こいて気に入った相手のために奔走する。でもけっこう裏目に出る。そんな感じのキャラクターかなと思います。ガールズラブのタグは彼女のためにつけましたが、書き出した当初はどれぐらい濃くなるのかもわかっていなかった。