七話から随分と間が空いてしまった気がしますが、バース・オブ・ケイク完結しました。
ファイル作成日が2016/10/31なので、大体一ヶ月半かかった計算になります。
開いた理由としてはサブタイトルが決まらなかったのと、文字数が想うように伸ばせなかった二点があげられます。
舞台設定が肝になる物語の後半戦は、地の文で書かなくちゃいけないことが減るので一話ごとの文字数がどんどん減っていきます。これを何とかするためには設定を後出しにしてどんどん積んでいくか、会話を増やすかするんですが、その両方に詰まってしまってこの体たらく。
・書いた経緯について(内容のネタバレを含みます)
説明にも書いたんですが、『誰か書くだろうと思って云々』本当に私以外の誰かが書く(書いている)と思ったんですよ。
フォークとケーキの作る 食べる‐食べられる の線上に、本来いないはずの一般人が乗り込んできて、被食者であるケーキと一緒に『食べられることとは無縁のはずの一般人やフォーク』を食べ漁るっていうのは、まあ、王道と言わないまでにしても、わりと誰でも思いつきそうなことだと思ったわけです。
似たようなことを言ってる人をただのひとりも見なかったので(2016/10/31当時の話です)(いまなら少しはいるかもしれない)この誰かというのは自分の事だったのだなと思って書くことにしました。結婚エンドにしたのは婚姻の話が自分の中で熱かったのと、結婚祝いに食器を送るやつが書きたかったからです。
書いてる途中はビジネスパートナーエンド(嗅覚を利用して人肉を選り分ける)みたいなことを考えていたんですが、脳内会議で円卓の一人が「結婚だ!」と叫び出してこのようになりました。
『ストックホルム症候群を経た穏当なメリーバッドエンド』というのを意識していたので、割合いい感じにかけたんじゃないかと思います。