↓レビューを頂いた作品URL↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891793168


以下、レビュー内容。

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己の旋律を信じきれ!!
★★★ Excellent!!! いっさん小牧

『音』に関するエトセトラ。
それら全てが異能へと転じる時――。勇気を震え立たせ、知恵を振り絞り、音の世界に閉じこめようとする奴らをぶちのめす痛快バトル小説。
それらの異能を理論的に成り立たせるため、本作には見事な設定がなされています。それは生活の全てにおいて、『音』を意識せざるをえない街というもの。行きすぎた科学文明がつくり出してしまったこの隔絶の街で、愛の物語は進行していきます。
そう、本作の根底に流れるのは揺るぎのない愛。自分が好かれたいとか、なにかの見返りがあるとかじゃない。1足す1が2であるような、ただそこにある愛。主人公のコトヨシは最初から最後まで、ひたすらに愛を貫く熱い少年です。だからこそコトヨシの『異能』が面白くなる。コトヨシの異能は愛を解読することができるような性質のもの。だからやろうと思えば、愛を手のひらで転がすことができる。だけど彼は呑みこんだ。どうでもいいだろう――と。この愛を消滅させたいのであれば、自分ごと消し去ってみやがれ――と。筆者の愛への向き合い方が滔々と伝わってくる、どこまでも熱いラブ&バトルストーリーです。本作の最大の読みどころは、このコトヨシの心を味わうところにあるといえるでしょう。
それは友情とか恋の気持ちとか、家族愛とか他人愛という言葉を超越したところに存在します。ただ、『自分が愛したい人を愛そうとする愛』。演繹的な心なのです。だから彼は、サウンドと陰謀の渦巻くこの世界で、自らを信じ、自らの愛する人を信じながら迷うことなく行動を起こしていきます。相当機転の利く主人公ですから、読者は心臓の奥で唾を呑みながら文章に引きこまれていくでしょう。特にバトルシーンは圧巻です。それぞれの能力に当てられた二つ名もめちゃくちゃかっこいい。音という導電材に題材を絞っているだけあって、バトルをうまくまとめることができています。ちらかっていない。これはすっごくいい。

そして本作に登場するとっても色っぽい、そしてキュートなヒロインたち。ここも読みどころです。なんというか、色っぽさの描写にめちゃくちゃ力が入っている! あらゆる角度からヒロインとのやりとりを考案したこの書き方には思わず舌を巻きます。えっちでかっこよくて、そして潔い。さてはて、あなたはヒロインを一人に絞ることができるでしょうか? わたしにとってのヒロインは――、第8話に登場する春子さんなのですが、もしよければ共感してください(笑)

さ、第01幕『静寂』へと参りましょう。水面をつつけば生じる波紋のように。
この物語を読もうと思ったあなたの旋律は間違っちゃいない。
己の感じた旋律を――、今こそ信じる時!!

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いやー、熱い! 熱いレビューです! もうなんかレビュー読み切った後に思わず作品フォローしそうになりましたもんね。
きっとお時間も相当使ったことでしょう。ありがとうございます!

レビューを書いてくださったいっさん小牧さんのページ
https://kakuyomu.jp/users/issan-komaki

『本日も、ブルーの鍍金が空に消ゆ』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891716962#reviews