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十字架

やはり、私は不吉の塊なようであります。黒い渦が私の中で渦巻いているのです。私と共に歩む人はすべからく不幸になるのです。それはもう、面白いくらいに。私が私の魂を尊重しなければ。私に少しの勇気というものがあれば、ここから居なくなることなど容易なのですが、難しいのです。どうしても私の魂を尊重するのです。
しかし、それも限界に近いようです。逝く時は綺麗に逝きます。美しく逝きます。まるで鯉が水面を跳ねるように。

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