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俳句のラッキーパンチの秘密②

 たまに見かけるのが漢字だけの句。俳句の中でも、さらに文字数が短くなり、文字の密度の濃さは目立ちます。

奈良七重七堂伽藍八重桜(ならななへしちどうがらんやへざくら) 松尾芭蕉
山又山山桜又山桜 (やままたやまやまざくらまたやまざくら) 阿波野青畝

 有名なのはこの二句ですが、松尾芭蕉だって詠んでいる。そして知ってしまえば、真似したい! でも全てを真似するのは難しいので、まずは漢字を使った効果の「迫力」や「硬い」というイメージだけを真似してみました。


鉄工所産対魔王用案山子
季語:案山子

 これは某朝の俳句番組で佳作となった成功句です。
 普通の案山子ではなく、鉄骨で出来た案山子は魔王に対抗するためのもの。いかにもカクヨムらしい発想が、全て漢字表記に上手く嵌まりました。漢字だけで詠んだ句としては二句目なので、十分に成功といるのではないでしょうか!
 この投句の時の、私の本名句は「手はチェケラッチョ案山子も陽キャじゃなきゃ」でした。韻をもりもりにして、「じゃなきゃ=jy(a)n(a)ky(a)」と締める。
 少し自信があった句でしたが、まさか漢字句が採られるとは……自分でも笑うしかなかったです。

 こんなラッキーパンチ事例を、まとめれたら面白いのかもしれません。

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