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09 エルフ ファンタジー世界の医療文化

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883296353/episodes/1177354054883391422

 西洋では病気になったらまずかかりつけ医に相談する文化です
 日本のように病院へ行って担当の先生に診てもらうという形ではありません

 ナヴィはバラック群の住民ほぼ全員のかかりつけ医なんですね
 この世界ではかかりつけ医が基本です

 なぜなら市民の居住と移動の自由が保証されていないからです
 町で生まれた子供は町で育って仕事に就いて生涯を終えます
 農村の子供は親の跡を継がなければなりません

 人の居住と移動がめったにない生活文化なのです
 そのため病院で担当ごとに診るより、かかりつけ医の方が管理しやすかった
 そして医者もまた、担当で診るよりかかりつけ医の方がお金になったのです

 医者が金を、と思うかもしれませんが、日本でも似たような事例があります

 都会に住んでいる方、駅前に歯医者ってたくさんありませんか?
 田舎に住んでいる方、歯医者まで行くのって大変じゃないですか?

 歯医者での治療って時間もかからないし入院もしません
 技術的な部分がほとんどで処方箋というのも多くはありません

 あまり良い言い方ではないのですが……
 歯医者は多くの患者を効率よく診ないと成り立たないビジネスモデルです

 似たように、ファンタジー世界の医療文化は効率性が重視されます
 人の少ない集落に医者はおらず、隣村まで行かなきゃならないとかザラです

 困った人を助ける旅をしたサラの師匠は憧れて当然の人なんですね

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