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SS「姉ちゃんたちは全部俺のだ!」

こんにちは、佐橋です。
いつも応援ありがとうございます!

今回は「実の姉と妹に恋しちゃダメですか?」のSSとなります。
時系列的には最新の51話よりあとになります。
まだ本編をご覧になっておられない方は、さきにそちらをどうぞ!

あと昨日もお話しましたが、次回作に関するアンケートにご協力お願いします!
私のプロフィールにあるリンクからお願いします。

それでは以下本編です。
長いですが最後までどうぞご覧ください!

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 姉ちゃんたちと一緒に風呂に入ってからというものの、家で顔を合わせればあれやこれやとされることが多くなった。
 相手が一人の場合もあれば、二人や三人まとめてのときもある。
 非常に不健全な環境になってしまっている自覚はあるものの、家の中だけでとどめているならセーフだろと思ってる。

 ある日、いつものように生放送をしていた俺。
 エンディングに締めの言葉を残す。

「今日も見てくれてありがとな! 明日は休みで、明後日の昼からまた続きするぜ~。そろそろボスだと思うからな、気を引き締めていくぞ! ってなわけで、お疲れさん!」

 こうやって放送を締めるのにも慣れたものだ。
 スラスラと言葉が出てくるようになったのは、繰り返し放送した成果だろう。

 そう感じて椅子の背もたれに身体を預けていると、ドアがノックされたと同時に開く。

「お兄ちゃ~ん、入っていいー? いいよねー?」
「おい、開けながら言うなよ!」
「配信終わったの観てたし大丈夫かなって」

 相変わらず制服のままの出雲。
 その割にはいつもシワ一つねぇんだから不思議だよなぁ。

「で、どうした?」
「え~、イチャイチャしにきたのー」
「……っと!?」

 出雲は甘えるようにして、いきなり俺の膝の上に座ってきた。
 しかもこっち向きに。
 というか前から思っていたが、こうするのがクセになってないか?
 膝からどんどん上に腰を動かし、かなり危ない位置まで登ってくる。

「お、おい出雲……」
「ねぇねぇ、さっきの配信のアーカイブ見ようよ」
「……え、なんでだよ? い、イチャイチャしてくれるんじゃねぇのか?」
「いいからいいから~!」

 言われるがままに、俺は再生ボタンを押す。
 ちなみにオープンワールドのRPGをしていた。

「出雲も観てたんだろ? なんでまた観るんだよ?」
「え~、そりゃ……見て、このコメント。『画面に向かってチュってして~』だって。敵に勝ってポーズ決めてるときのだよね」
「……そうそう。よく覚えてるな」
「覚えてるよ~……んちゅ~!」
「んんっ!?」

 出雲は俺の首へ手を回し、そのまま愛おしそうにキスしてきた。
 ヌルヌルと舌が這い回り、椅子が軋んで音を立てる。

「ぷはっ……チュってするどころか、チュ~~~って感じだね、ふふっ。もっとギューってしちゃお……ふぎゅううう!!」
「うっ……そんなにくっつくとヤバいって……」
「あ、そうそう。こんなコメントもあったね。たしかこの辺の……」

 出雲は動画のシークバーを動かし、コメントを見ていく。

「あ、あったあった! 『私もシノビマルくんに触りたいっ』だってさ~」
「あー……羊のモンスターに触ってたときのか」
「お兄ちゃん、ずっと女の子にセクハラされてんじゃーん」
「まぁそういう人もいるだろ……?」
「じゃあ私もセクハラしちゃおーっと。ほら……」
「ちょっ!?」

 顔を赤く染めた出雲は俺の手を持ち、自分の柔らかいおっぱいに押し当ててきた。

「ふふっ、照れてる照れてる。あぁいうコメントしちゃう気持ちもわかるなぁ」
「い、出雲っ……」
「いいよ、そのまま好きにして。よいしょ、ボタンも外してあげるから……」
「おいおいおい!?」

 プチプチとワイシャツのボタンを外し、白いブラジャーを見せてくる。
 そしてまた俺の手を取り、触らせてきた。

「お前っ……」
「セクハラっていうのはこうやってやるんだよね~。んはぁ……お兄ちゃん、またキスしたくなっちゃった。口開けて?」
「……うん」
「んちゅ~! 直接触ってもいいよ? 全部お兄ちゃんのなんだから……」
「っ……!」

 そんなことを言われてしまっては、男として動かざるをえない。
 手を滑り込ませて柔肌に触り、出雲のキスに応えた。
 互いに身体を押し合いながら、その気持ちをぶつけていく。

 そして出雲は舌を絡める中で額を俺に合わせ、間近でこう呟く。

「お兄ちゃん……好きだよ。お兄ちゃんの手の届く範囲にいつもいるのは……あたしだけだからね?」
「あぁ……。だから、好きにさせてもらうぞ!」
「うん、んちゅっ」

 モニターの中にいる数時間前の俺が、数多のコメントに向かって笑いかける。
 しかし、今俺が夢中になっていたのは、目の前の一人だけだったのだ。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 夢の中、俺は乳搾り体験コーナーに来ていた。
 牛が満面の笑みで俺を見ている。

「なんだこの状況は……」

 ちなみにそんなことをした経験はない。
 鼻に甘い匂いが漂ってきていたが、よく考えれば牛乳ってそんな匂いしないよな?

 なんて夢が夢であることに気づくと、パッと目が覚める。
 そして出迎えてきたのは、彩姉の巨大なふかふかおっぱいであった。

「んももっ!」
「ん? あぁ、おはよう……雪くんっ」
「んもぉおお!!」

 彩姉のおっぱいに埋もれながら、牛のように叫ぶ俺。
 それでもお構いなしに抱きしめられ続けた。

 こういうこと前にもあったな、と言いたいところだが、実は最近ではこういうことにならない日のほうが稀になっていた。
 特に休日は顕著で、ほぼほぼ彩姉の胸の中で目覚めている。
 おかげで快眠だ。

 顔を真っ赤にしていると、彩姉は聖母のように微笑みかける。

「よく寝たね~、えらいよ~。……じゃあ雪くん。おむつ替えよっか」
「おむ……は? いやいや、何を言って――」

 ゴワッ。
 自身の股ぐらで、長年感じていなかったはずの感触がした。
 モコモコっとパジャマのズボンが膨らんでおり、俺の頭には疑問符が膨らんでいいく。

「いやいやいやいや! えっ!?」
「ね、おむつ替えようね……いっぱいになってると思うから気持ち悪いでしょう?」
「ど、ど、ど、どうなってんだよ!?」

 まったく理解ができないが、俺はどうやらおむつを履いているらしい。
 もちろん自分で履いたわけがない。
 となると――。

「ふふっ」

 彩姉は白状するようにうっとりと笑った。
 そして手をおむつに添える。

「ここ、キレイキレイしようねぇ……大丈夫、お姉ちゃんが丁寧にしてあげるからね」
「彩姉っ……!」

 あふれ出す母性に俺は勝てなかった。
 なのでもう諦めた。

 抗えないのなら、いっそのこと身を任せればいい。
 俺はもう今から赤ちゃんだ。

 ゴロンっと寝転がると、到底ママがしていい顔ではない表情で彩姉がおむつを覗き込む。

「はぁ……すっごい。雪くんはそのままにしててね~……いい子いい子~」

 ウェットティッシュで優しく拭かれる。
 ちなみに俺は漏らしてないからな!

 俺が赤ちゃんだった頃って14年前とかだろうが、彩姉の手つきは巧みだった。
 家事スキルが高いのは知っていたが、まさか育児スキルも高いとは……。

 あっという間におむつを取り替えられた俺。
 彩姉は俺の履いていたおむつに頬ずりしたあと、明らかに保管する用の袋に入れた。

「あ、彩姉……それどうするつもりなんだ?」
「ふふっ、ひみつ」

 妖麗な笑みを見ると、何を企んでいるのかだいたいわかってしまい赤面する。

 いつ赤ちゃんから戻ればいいのかタイミングを掴めないでいると、彩姉は隣にまた寝そべってきた。

「よいしょっと……」

 添い寝をしてくれるのかと思ったとき、なんと彼女は胸元の見えていた服を下へずらして、まろび出したおっぱいを俺の口の前に持ってきたのだ。

「あ、あ、あ、彩姉っ!?」
「はーい、おっぱいの時間ですよ~」
「んむぅうう!?」
「はぁ……ちゅぱちゅぱ吸えていい子~。全部雪くんだけのものだからね……たくさん吸って大きくなろうね……」

 彩姉は俺におっぱいを吸わせ、優しく背中から抱き寄せてくれた。
 とんでもないことをしているとわかっていても、逆らえない。
 ピッタリと彼女に身体をくっつけ、甘えてしまう。

 すると、とろけた顔をした彩姉と目が合った。

「雪くん……ずっと一緒だからね。お姉ちゃんがいつまでも、大事に大事に育ててあげるから……」
「うん……」

 頭を撫でられながら、おっぱいに甘える。
 口の中が甘くなり、さらに彼女に抱きついた。

 もう赤ちゃんのままでいいや。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 美雨姉の部屋に呼び出された俺。
 ノックして部屋に入るやいなや、その鋭い視線が突き刺さる。

「うわっ、こわ! なんだよ!?」
「雪丸、お前……私が家に帰る前に彩晴と出雲と三人で乳繰り合っているな?」
「えっ!? あぁ、まぁ……。なんでわかったんだ?」
「匂いでわかる。私の嗅覚を侮るなよ? 試しにお前の部屋のゴミ箱を持ってくるといい。目隠しした状態で匂いを嗅いで、それが何かピタリと当ててやろう」
「いや、いいよそんなの! 別に疑ってねぇし!」
「ちなみに私はティッシュがほし――」
「あぁ! うるせぇうるせぇ!!」

 開始早々暴走する美雨姉を、俺は大声を出して食い止める。
 マジでこの様子を教え子たちが見たらどう思うのか気になる。

「つまりだ。私にもお前と乳繰り合う時間がなければ、平等とはいえないと思うのだが?」
「そりゃそうだよな。俺もそれには同意だ。俺は……姉ちゃんたちを同じぐらい好きだし……」

 好き、とこれまで何度も言ったものの、まだ口に出すと恥ずかしい。
 そう照れる俺を見て、美雨姉は鼻息を荒くしながら服を脱ごうとした。

「ちょ、ちょ、美雨姉!?」
「もう辛抱たまらん! スケベな顔ばかりしてっ……!!」
「そんな顔してねぇよ!?」
「フーフー……襲わせろ、襲わせろぉおおお!!」
「怖えって! おい!!」

 美雨姉は前傾姿勢になりながら、胸元までボタンを外した。
 黒いブラジャーが見え、俺もドキリとする。
 谷間には汗が流れていた。

「雪丸ぅうう! 雪丸ぅううう!!」

 そう叫んだ美雨姉は、俺にダイナミックに飛びついてハグしてきた。
 豊満な身体が触れ、顔が瞬時に赤くなっていく。
 こうして狂ったとき……というか本性をあらわしたときの美雨姉は、決まって独特の匂いを放つフェロモンを漂わせる。
 汗の匂いだと思う……たぶん。
 これ嗅いでいると、頭がぼーっとしてくるんだ。

「私の匂いが好きか~? ならもっと嗅がせてやろう!」
「んぉお!?」
「おっぱいに溜まった汗だ……ハァハァ、舐めても構わないぞ?」
「え……じゃ、じゃあ遠慮なく……」

 俺も匂いでおかしくなっていた。
 だから美雨姉のおっぱいに舌を這わせ、汗を舐め取ってしまったのだ。

「しょ、しょっぱ……」
「それが私の味だぁ。よく覚えておくように。ほらぁ、まだまだたくさん出るから嗅いだり舐めたりしてくれ……」

 美雨姉は汗でシャツが透けてしまっている。
 嗅げば嗅ぐほど頭がフラフラとしてきて、何も考えられなくなってきた。

「私も嗅がせてもらうからな……雪丸の頭皮、スーハー! 雪丸の耳の裏ぁ、首ぃ……スー! 脇の匂いもぉ……んぉお!! ほほほっ……」
「そ、そこはさすがに恥ずいって……」
「恥じる必要はないぞ、堂々としていろ。お前の匂いを嗅いで堕ちない女などいない……」

 美雨姉は俺の全身を嗅ぎ回り、ときには舐めて味もたしかめていく。
 いつしか俺も汗を大量にかき、それを舌ですくい取られてしまっていた。

「お前の身体から出る何もかもを私の中に収めてしまいたい……ハァハァ。私がこんなにも強欲だったとはなぁ……」
「……俺も似たようなもんだ。美雨姉の全部が欲しい」
「そ、それは襲ってくれるということか!?」
「……おう。もうちょっとしたらな。俺が責任もって、美雨姉の全部奪ってやる」
「ゆ、雪丸ぅううううう!! んちゅうううっ!!」

 美雨姉は歓喜に震え、幸せそうな顔をしながら熱烈なキスをしてきた。
 壁にまで追いやられても、まだ唇と舌が俺を襲ってくる。

「ハァハァ……そのときが来たら、有給を取って朝から晩まで……ぐふっ、ふふふっ!! ああああっ! 楽しみすぎてどうにかなりそうだ!」
「彩姉と出雲も一緒だと思うけど……いいか?」
「あぁ、もちろん! 願ったり叶ったりだ。寝る暇も与えないからなっ、覚悟しろ」
「望むところだ!」

 そう言った俺は、もう一度美雨姉にキスをした。

 それからは汗と涎まみれになった身体を流すため、二人でシャワーに向かった。
 予想どおり、そこでも美雨姉は暴走。
 騒ぎを聞きつけてやってきた彩姉と出雲は、止めてくれるどころか一緒になって俺を泡だらけにしていったのであった。

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