ノイルフェールの伝説は異世界ファンタジー小説なので、主人公のスライはハイエルフ。その相棒のアイリーンもまたハイエルフです。したがって、登場人物の中にはもちろんヒト型の亜人種も混じっています。
今回はその中の一人スライの二番目の弟子「イナバ」をご紹介します。
ネーミングの由来は「因幡の白兎」の民話からです。真っ白な毛並みと赤い目をした兎人族(ラビノイド)の娘です。
ところが、このイナバ。他の兎人族(ラビノイド)が茶色い毛並みを持つのに対して当然変異というべき白い肌と毛を持って生まれてきました。
人種としても弱い種族である兎人族(ラビノイド)の集落の中では、白い毛の個体が混じると外敵から発見されやすくなります。
またイナバを守るべき母親は彼女が幼いうちに亡くなり、父親は魔物に殺害され集落の外れでひっそりと暮らしていましたが、ある日集落に疫病が流行り、呪術師の占いの結果、原因は呪われたイナバにあるということで、悪魔へ生贄として捧げられることになったのです。
こうして同胞から見捨てられたイナバを助けたのがスライとミシェルでした。スライは彼女の生い立ちに自らの幼年期を重ねたのか、悪魔を誅滅し、集落を平定した後、そのまま彼女を引き取ってしまいます。
そしてイナバには、他の兎人族(ラビノイド)にはない特殊な能力、魔闘力を持っていることが判明し、俊敏さと強力なパワーで戦士としてグングン頭角を現していきます。
一人称は「ボク」で語尾が「~ですぅ」
外見は寿命の長さも相まって若干の幼さを含んでいます。性格はとても純真で優しく人懐っこいので、集落での仕打ちもなかったことにできる度量の大きさを持っています。
今では良くも悪くもヴァルキリーのムードメーカーで、同じ亜人種のジャネットとミシェルを取り合って仲良く喧嘩しています。
以下はイメージイラストです。
