お久しぶりです。すっかり放置気味に見えますが、ちゃんと毎日覗いています。
今回は宣伝も兼ねましての近況ノート更新です。
今月末に新刊『こわいハコ』が発売されます。
ここ数年はノベライズ作品ばかり手がけていたので、今回は『夜行奇談』以来三年ぶりとなるオリジナルホラー作品の刊行ということになります。
『こわいハコ』でやりたかったことの一つが、怪談実話と創作ホラーの書き分けです。
僕は怪談実話(あるいは怪談実話形式の創作ホラー)を書く上で、ノンフィクションorフィクションの線というのを常に意識しています。
つまり「ここを越えたら確実に嘘っぽくなるよね」というラインを見据えて、越えるか越えないかを決めるわけです。
怪談実話は、そのラインを越えそうで越えないぐらいがちょうどいい。逆に創作ホラーであれば、そのラインを越えた方が面白い。
僕はそのように考えています。
『こわいハコ』は、もちろんすべて創作なのですが、怪談実話パートと創作ホラーパートの両方を盛り込むことで、その違いを明確にしたいという意図がありました。
あくまで創作者視点でのお遊びですが、そういう楽しみ方もできる一冊……ということで、ぜひお手に取っていただければと思います。
もちろん、読みどころはそこだけではありませんのでご安心ください。
集められた複数の怪談に共通の怪異が……というお決まりのパターンとか、それを考察する楽しみとか、何やかんやでミステリーっぽいところもあったりとか、唐突に始まるディープな妖怪トークとか、どう見ても三津田先生のオマージュだろみたいな短編とか、怪異のモチーフがまさかの■■■■とか。
自分が楽しいと思う要素をあれこれ詰め込んで、自由に書かせていただいた『こわいハコ』。
400ページ級の大ボリュームなのに、ギリギリ2000円に届かない絶妙なお値段でお届けします。
どうか6月31日には、ぜひこの本をゲットしてくださいませ。
よろしくお願いいたします。