さて第9膳目です。
今回は材料のみ指定です。作るメニューは自由、おまかせします。
豚肉とキャベツの組み合わせにしたのは、一番レパートリーを広げやすいのではと考えて。なんか鶏肉とネギのパターンも良かったんですがね。
さていよいよ大詰め。ストーリー的・構成的にかなり苦労するのではないかと思います。しかし展開的にはここで『作ってもらう』という逆パターンを入れるのがポイントかなと思ってます。これでお互いに対等な感じになるという意味合いで。お互いをよく知るという意味合いも兼ねて。
さて、前回、叶さんより最初から10回作っておけばよかったのでは? という至極まっとうなご意見がありました。もともとの構成は9月くらいのノートに書いた構成に準じてます。が、各回ごとに皆さんの作品を読みつつ、自分でも書きつつ、最大公約数的な感じになるように、毎度お題を考えていたわけです。偉いですね。
とはいえ、ズレてくるのは当たり前。そしてそれこそが工夫のし甲斐であり、作者さんたちの個性と腕の見せ所かなと。実際大まかに同じストーリーになるはずが、出来上がってくるのは全く別の物語でしたしね。
だからこそ、この企画は楽しい! としみじみ思いつつ読んでました。
同時になるべくつなげやすいお題にしなくちゃな、なんて考えていたわけです。
さて。
いよいよ次のお題でもって最終回を迎えます。
みなさんの書く物語がどんな結末を迎えるか。
これも自由に書けるよう書いたつもりです。
まぁいつもの通り、書きづらいところはどんどん改変してくださいね!
ということで、いよいよラストエピソードになります。
テーマのデザートは🐛奥森さんからのリクエストです。
第十膳『とっておきのデザートをキミに』
こんにちは。
さようなら。
わたしたちはどちらを選ぶのだろう?
わたしはあれからずっと考えていた。
ツレが作ってくれた料理はすごくおいしかった。
わたしのためを思って作ってくれたのがちゃんと伝わってきた。
では、わたしがツレのためにできることは何だろう?
『ただいま』と『おかえり』を言える場所を作ること。
『いただきます』と『ごちそうさま』がある食卓と料理を作ること。
わたしにできることなんてそれだけだ。
でもそれこそが大切なんだと今は思う。
そんなことを考えながら、わたしはデザートの仕上げに取りかかっていた。
最後を締めくくるデザート。カロリーなんて気にしない、とにかく甘くて、優しい味のする、ほっぺたが落ちそうになる、そんなとびっきりのデザートだ。
ツレにはデザートのことはナイショにしている。
サプライズを仕掛けたいのは、わたしの悪い癖だ。
さて。これで準備は完了。
エプロンを外して、小さな皿にきれいに盛り付ける。
「今日は最後にデザートを作ったんだ。一緒に食べよう!」
思った通り。ツレはびっくりした顔でデザートを見つめている。
「今日は特別な日。そういう日にはデザートがぴったりだと思わない?」
こんにちは。
さようなら。
まぁどちらにせよ一生の別れではないのだ。
その結末はデザートのあとで十分。
今は一緒にこの甘くておいしいデザートをたっぷり堪能しよう。
待ちきれないように、わたしたちのお腹がぐぅと鳴った。
「いただきます!」
⇒ to the Last Episode
さて、いよいよ最終回です!
もうじき、二か月以上にわたる長い努力が終わります。
『おわり』とか『End』なんて打ち込む感動が待っていますよ。
ぜひ一緒に最後まで頑張って物語を完成させましょう!
ちなみにエピローグなんかはご自由に付け足してくださいね!
来週はなんかちょっとワイワイした感じのノートにしていきたいですね!