早いものでもう5回目、折り返し地点ですね。
構成的にはまだ起承転結の『承』あたりです。
たぶん7回目あたりまではこの承で引っ張ります。ちょっと引っ張り過ぎだとは思いますが、まぁ話で面白いのはなんといってもこのパートですからね。
そのあと8、9回目あたりで『転』にしようかなと思っていますが、まだそこまでの構成が見えてないデス(笑) あまり山のない話になるかもしれないデス。
まぁそのあたりは今後の成り行き任せとなってます。
さて、今回は🍻霧野さんからのリクエストにお応えしてハンバーグです。
美味しいですよね、ハンバーグ。
肉の配合のこだわり、スパイス、加熱の仕方、もちろんソース、付け合わせなんかも大事かも。とにかくバリエーションは豊富です。
皆さんからどんなハンバーグが出来上がってくるのか、今から次回が楽しみです。
ということで次回のお題です。
第六膳『初めてのハンバーグ』
わたしの家には料理の本がたくさんある。
わたしは昔から料理本を買うのが好きだった。
写真を見て、材料を見て、作り方を見て、どんな料理が出来上がるんだろう? どんな味がするんだろう? なんて想像するのが楽しかった。
ツレはこの家に来てからというもの、その料理本ばかりを眺めていた。それ以外の本がないというのもあるが、次々にページをめくっては熱心に眺めていた。
「なにか食べたいものはあった?」
ツレは小さくうなずくと、一番年季の入った一冊を取り出してきた。まぁ偶然かもしれないが、それはわたしが初めて買った一冊で、今も一番のお気に入り本だった。ツレはページをパラッとめくり、両手で開いてわたしに見せてくれた。
「お。ハンバーグか! いいね。これは作ったことあるよ。すごくおいしかった」
そう。この本のレシピはいろいろと作ってみた。どれも写真通りに作れて、すごく優しい味がしたのを覚えている。わたしが料理の楽しさを知ったのは、まさにこの本からだったのだ。
そこでひらめいた。
「あのさ、このハンバーグ、自分で作ってみたらどう?」
あれ? なんか白くなってる。
どうやら想定外すぎて思考がパンクしているらしい。
「あのさ、料理ってね、食べるばかりじゃなくて、作るのも楽しいんだよ。それにさ、この本の通りに作ればちゃんと美味しくできるんだよ」
どうやらその言葉が効いたらしい。ツレはひとつうなづくと、決意の表情も凛々しく自分でエプロンを巻いたのだった。
さて、ツレはどんなハンバーグを食べさせてくれるのだろう?
今日はわたしのお腹がぐぅと鳴った。
⇒ to be continued
※今回はお題に『写真』という言葉が2か所入ってます。物語によっては合わないパターンがあると思います。『イラスト』とか『絵』なんかに変えた方がいいかもしれないですね!