恥ずかしさを突き抜けつつの第二回!
今回ご紹介するのは『賢者の手』です。
まずもって一番暗い雰囲気の作品です。
ずばりテーマは『自己犠牲』、この段階で暗いのが分かります。
まぁだからこそ、コメディーシーンもしっかりと盛り込んであります。
レビューやコメントなどで指摘されていたように、これは『幸福の王子』という童話もベースにしております。ベースというよりは念頭にして書いていた、というのが正確な言い方ですね。
で、自分的にはこれがけっこう気に入ってる作品なんですね。
一つにはこの作品での文章の書き方、例のマークを入れる書き方ですね、これがけっこうリズムよく書けているのではないかな、と思うからですね。
このマークを入れる書き方、これはけっこう自分なりに苦労して追求しているテーマなのですが、すごく読みやすく出来たのではないかな、と。
あとは占いの心得みたいなものを、繰り返しで何度か入れているのですが、この辺りもなかなか決まったかなと。
それにしても自薦というのは恥ずかしいですね(笑)
書いてて痛い気がしてきました。
痛いついでにもうひとつおススメは、主人公一茶のラストの方、淡々とした描写で主人公のカッコよさが出たかな、と思える点です。これはもう書き手の自己満足でしかありませんけどね。
苦労したのはタイトル、そしてラスト、特にラストは単純なバッドエンド、ハッピーエンドにならないように気を付けて書いてました。
さて、いろいろと書きましたが、基本的にはファンタジー要素のある現代ドラマです。
読みやすいと思いますので、お時間できた時にでもぜひ!