3/17
一日は長いですね。三回目の更新。
そして今だけちょっとノートタイトルを変更。また戻します(笑)
で、本筋の要件を。
※フレーム説明
ちょっと前回を引きずる展開。
現世で幸せだったキミだが、別れを告げる決心がついている。
あいつはなぜかキミのその決心に気付いている。
そしてあの交差点へ。
クロスの乗るトラックがキミを再び異世界へと引きずり込む。
※補足
今回はキャラクターの内面描写に重みを置いてます。
キミは結局、過去ではなく、未来で想いを具現化することを望む。
ラストの一文でそれを伏線として使用。
つまりここでキミの望むものがなにかを決めておいてほしいということですね。
※今後の展開予定
キミは戦場に戻る。
キミはクロスの神の力を得ている。
かわりにクロスは普通の人間に戻っている。
さらにキミは『あいつ』の力を取り込み、ついに究極の力を手に入れる。
それこそ想いを具現化する力だった……
な感じになります。
3/17
ということで、七話のプロット。
解説関係はまた明日に。
✄✄✄
第7話【キミのサヨナラとコウリン】
キミは『あいつ』と月を見上げている。
あの世界をしらない、でもこの世界に生きている『あいつ』。
キミはその横顔にいつの間にか見とれ、不意に目が合うと、夜空に浮かぶ月を見上げる。
「……わかってる。サヨナラの時が来たんだね?」
何故か『あいつ』はそれを知っていた。
だからキミはゆっくりとうなずいた。
「それは、私を守るためなんだろう?」
なおも『あいつ』はそう続けた。洞察力が鋭いのは昔から。それでもやっぱりキミは驚いた。
「……なぜ分かるのか、って? だってキミはいつだって私の救世主だったから」
キミは思わず、掴めるはずのない自分の心臓をシャツの上から掴む。
「私も別れはつらいんだ……でも、分かってるんだ。いつだってこれしか言えないんだ……」
『あいつ』はそう言ってキミの体を一度ギュっと抱きしめる。
「……ありがとう。さよなら」
キミの耳に『あいつ』の涙の感触が伝い落ちる。
そしてキミもまたサヨナラの決意を胸に立ち上がる。
✄
キミはクロスの告げた『三ツ辻』の交差点に立つ。
時刻は深夜。
誰もいない道路、点滅している赤信号の羅列、その上に浮ぶ黄色い満月。
キミはゆっくりと無人の交差点の真ん中に歩いてゆく。
その姿を一対のヘッドライトが貫く。
今度は事故じゃない。それはキミの意志だ。
キミはゆっくりとライトに向かい、体を向ける。ライトは光量をまし、キミの全身を包み込む。
向かってくるのはトラック。
その運転席でハンドルを握るのは【クロス】の姿だ。
覚悟はできてる。別れも告げた。
そして不意に気が付く。
ココはキミがいるべき世界でなかったことに。
ココもキミが望んでいた世界ではなかったことに。
「帰るんだっ! あの世界へ! あいつが待ってる!」
クロスの絶叫がフロントガラス越しに聞こえてきた。
ヘッドライトがキミの姿を照らし出す。
光の中でキミは初めてその能力を確信する。
そしてキミは微笑む。
(想いと具現化、そういうことだったのか……)
そして鋼鉄のトラックは再びキミの肉体を正面からとらえ、あの異世界へと引きずり込んでいった……
✄✄✄
こんな感じを予定しています。
短めですね。
ご意見あれば修正しますよ! 遠慮なくどうぞ。
3/17
ちょっとだけお知らせを。
一応、メインの構想が最後まで行きつきまして……ちょっと話数が追加になります。
次が7話、本当は8話のあと、エピローグの予定でした。
が、最終話が膨らみまして、分割することにしました。
ということで、このあと8話、9話、最終話と続き、エピローグとなります。二話追加ですね。ということで、たいへん申し訳ないのですが、もうしばしお付き合いいただけると助かります。
でも、けっこういい感じになったのではと思ってます。
あと8、9、最終話、エピローグはひとつながりとなるので、まとめて来週あたりにプロットを出します。最後ですので、じっくりとプランを練れるのではと。投稿そのものはいつものペースです。
ついでに近況を……
私、来月に転職します。問題があってのことではないので、心配はご無用です。
まぁそれもあってここの所慌ただしく、あまり読む時間が取れてなかったのです。読みかけの皆様すみません。
しばらくはやはりこのペースですが、カクヨム活動は頑張って続けたいと思っております。
3/14
ひとまず第6話投稿の準備が出来ました。
申し訳ないのですが、セリフ部分も含めて多少変更があります。
これまでもそうなのですが、書いているとリズムが気になってつい直してしまいます。こればかりはご容赦ください。
ということであと2話とエピローグの三話で終わりですね。
想えば早かったような長かったような。
おっと、まだこの手の挨拶は早いですね!
最後まで楽しんでいたたげることを願いつつ。
3/10
プロット原案は下記になります。
もちろん修正可能!展開希望ありましたら、いつでもどうぞ。
✄
第6話【キミのゲンジツとセンタク】
キミは再び元の世界に戻っていた。
それはキミがかつて愛していた世界、もっとも幸福だった時代だった。
傍らには『あいつ』もいた。
怪物と化す前の、キミと出会ったばかりの頃の『あいつ』。
だが『あいつ』にその記憶はないらしい。
キミの胸に去来するのは複雑な思いだ。
まさかこの時代に戻れるとは、ふたたびあの幸福な時代を取り戻せるとは、全く思っていなかったのだ。
キミは想う。
これこそが、この瞬間に戻ったことこそが、キミの【想い】の【具現化】だったのでは? と。
だから今だけは、この時だけは、その懐かしさに身を委ねることを、自分に許したのだった。
✄
その三日間は夢のようだった。
キミはそれがもう取り戻せない貴重な時間だと知っていた。
だから思い出をなぞりながら、当時とは比べ物にならないほど深く、その時を愛した。
だからこそ、その三日間は夢のように終わってしまった。
終わりを告げたのは『クロス』の来訪だった。
彼はその全身を隠すように、真っ黒いコートを羽織り、フードを目深にかぶってキミの前に現れた。
ただその恰好はボロボロで、汚れ、あちこちが破れている。
それでもその碧眼を、波打つ金髪を目にしただけで、それが『クロス』だとすぐしれた。
「探したよ……戻らなくちゃ」
クロスはそう言った。
✄
キミは成り行きが理解できない。
戻らねばならない理由が思い当たらない。
せっかく想いが具現化できたのに……キミはいつの間にかそう思っていた。
「ここはまやかしの世界だ……キミを留めるための都合のいい世界でしかない」
クロスはそう告げる。
それでも、キミはためらう。
これがあまりに甘美な時間だったから。
この時間に永遠に溺れていたいとねがっていたから。
だが、クロスはそんな幻想を一言で打ち破った。
「あいつが、あの世界で、一人で、苦しんでいる。私には分かるんだ」
だが戻ってどうする?
あの戦場に戻ってどうする?
あそこには未来なんてない。
✄
キミが告げるとクロスは微かに笑った。
「未来か……ちゃんとあるじゃないか【想い】が……」
キミはクロスの真意が分からない。
「一時間後『三ツ辻』の交差点に来い。オレがあんたを運んでやる」
クロスはそう言い残し、マントを翻して立ち去った。
『三ツ辻交差点』……
それはキミがあのトラック惹かれた場所だった。
✄
とまぁこんな感じで考えてます。
※フレーム説明
キミは現代の幸せだった過去に戻っている。
傍らには『あいつ』もいる。だがそれは都合のいい世界らしい。
そこにクロスが現れ、元の世界に戻るように告げる。
元の世界には『あいつ』がまだ取り残されているらしい
※補足
『あいつ』の存在はあくまで幸せな過去の記憶の幻影。
本体は異世界に取り残されたまま。
そしてキミの想いが未来の延長上にあるという感じ。つまり前向きなものであるとの伏線的な。
※今後の展開予定(7話と最終8話まで)
その交差点で待っていると迫るトラック。
ハンドルを握るのはクロス。
異世界に戻ると、あの戦場で再びクロスと再会する。
クロスは荒ぶる神のまま。
共に旅してきたクロスの面影はない。
それでもキミは想う。
沢山傷ついてきた君だから【想う】世界。
戦いのない世界、誰もが誰も傷つけない世界!
……なんて行くとカッコいいかなと(笑)