改めまして、おはこんばんちは。
『幻想人外の床屋さん~ハーサミュエル=カットマンの珍客百人斬り物語~』は、ここで完結となります。前後編、あんさー含めてちょうど40話。そこそこの話数となりました。
ご愛読いただいた皆様におかれましては、まことにありがとうございました。本当に、感謝感謝なのです。

「いや、まだ百人斬ってないやん」

はい、そのとおりですね。
これはなんというタイトル詐欺。
ネタとしてはとにかく人外たちを投下し続ければ、多分いくらでも書けるでしょう。あんな人外、こんな人外。まだまだたくさんいますよね。
が、けじめをつけるという意味も込めて、ひとまず完結といたします。(ストーリーラインには区切りをつけたつもりです)

【作者自身がカテエラ野郎だったという話】

本作はキャラクター文芸として応募しています。舞台は異世界で、しかも最初のタイトルが「異世界の床屋さん」だったにもかかわらず、です。
これは昨今求められている「異世界ファンタジー」の需要が、私の作品に落とし込めるものではなかったことによるものです。
一方で「幻想人外との人情コメディ」が、いわゆる「キャラクター文芸」におけるトレンドであるとも、実際のところ思ってはいません。

「なら一般的なキャラ文芸らしく、この床屋のおじさん物語も、珍客をあやかし系にすればよかったのでは?」

「波佐見 桐太郎」とか適当な名前を付けて、そういう方向性で書く手段もありました。(『ハーサミュエル=カットマン』が、適当な名前じゃなかった。とでも言うつもりだろうか? まあそもそも、その主人公が「既婚で子持ちのおじさん」という謎チョイスなんですが……)

僕は、僕は、あやかしよりも慣れ親しんだ幻想人外で物語を書きたかったんだぁ!

異世界ファンタジーとキャラクター文芸の、それぞれの方向に求められるピンポイントな部分が、致命的に噛み合わない。つまりはそういうことなのでしょう。

あの日夢見た幻想異世界と、どこかにいそうな人情味のあるキャラクターを融合させて物語を描きたかったのです。

創作は、自由だ。

まとまりのないあとがきのようなものですが、本作にお付き合いいただいた皆様に、最大限の感謝を込めて。。