日中人に出あっても、それほど怪しい感じの人でないなら朗らかにご挨拶してみせるわたくしです。
9：00ＰＭを過ぎて表を歩いているのは頭おかしい人に違いないと信じております。常識人のわたくしです。
エアコンをガンガン入れてヨムしてたので、喉が渇きました。キリンメッツなら二本までオッケーだろうと母の財布を持って門を出た時点でもうおかしかった。人の気配がする！ なのに姿が見えない。おかしい！
でも喉が渇くから自販機の前に立って小銭を確かめた！ だけど母、小銭を使いつくして百円すらない。しかたがない、引きかえして今度は自分の財布からキリンメッツコーラ四本分の小銭を（どんだけ飲む）握って再び自販機の近くまで。
すると……なんだかスタジャンだかスカジャンだかわかんない、白い光沢のある上下を着た短髪の男の人が立っていました。明かりの下で、こちらに背を向けて。女の人ってことはないように思いました。わたくし声をかけました。頭おかしいひとだったら、困るからね。
「……こんばんは！」
お返事ありませんでした。その人影は微動だにしない。ヤバイ。というかヤヴァイ人だ！ わたくしのセンサーは姿が見えていなくても働くので、その場でターンして部屋に逃げ戻りました。
なにが怖いって、無言で暗闇の中で突っ立ってる人影ですよ！？ 怖くないわけがない！！！ 挨拶して返事をしない、これは……どっかおかしい人だ！ ええ、スマホの灯りなど見えません。ここは住宅街。の、暗がりで、何を、していたのでしょうね！？ しかもさっきはいなかった。ということはわたくしが家の中に財布をとりに戻ったときに、そこに来たわけです。見晴らしのいい場所で、そんな器用なことをできるのは……ズヴァリ！ 変態さんに違いない！！ 神様仏様、二度と出あいませんように！ ぱんぱん！！！
日常ですら怖いのに、ホラーを読みたがらない理由を知ってほしいので急きょ書きました。どうお？