連載を中断し、引きこもっていた間、
心をぶつけるようにして励ましてくださった方々に、
深く御礼を申し上げます。
私は本当に打たれ弱く、絹越し豆腐よりもヤワなメンタル。
もう、このまま書き続けてもプロにはなれないだろうなと、
失意のどん底で這いまわりました。
執筆に膨大な時間を費やしても、
一銭にもならない小説を書く意味があるのかとか。
時間の無駄だと、小説を書く私を罵倒する私がいました。
そして、特別何も書かなくても、
案外苦痛じゃないことも知りました。
むしろ気が楽になりました。
自分を追い立てるように書き続けてきた呪縛から解放された気持ちでした。
そういった話を友人にした時、「生活していて仕事しかしない人なんて、いないよ」と、笑われました。
仕事から帰ってきたあと、休みの日には、
皆それぞれ、やりたいことをやっている。
あなたは、たまたまそれが文章を書くということだっただけ。
だからお金になんてならなくても、意味なんてなくても、いいんじゃないの?
そうしているのが楽しいのなら、それが意義じゃん。
と、いったような事を言われました。
原点回帰。
小説をどうして書くのか問われたら、
好きだからです、楽しいからです、でいいんですね。
先日、久しぶりに丸善に行きました。
二時間ぐらいウロウロしました。
興味をそそられる本を立ち読みするうち、
小説として書いてみたいモチーフに出会いました。
ひとつは天草四郎の島原の乱。
もうひとつはフランス革命。
プロットを立ち上げ、時代考証を進め、
頭の中にあるものを物語として形にする。
私の生活のルーティーンの再開です。
新作にかける時間を確保するため、
当サイトでPV数が伸び悩んでいた【二人静】は、
誠に勝手ながら休載とさせて頂きました。
何卒ご了承くださいませ。
年末にかけて本業(料亭勤務)が繁忙期に入ります。
定期的に更新できないかもしれません。
こんな筆者の身勝手をご寛容頂けましたら、幸いです。
最後に、励ましのコメントを下さった皆様。
手負いの獣のような私に手を差し伸べる際には、
ためらわれたり、迷われたりなさったことと存じます。
お返事も出来ずにいましたが、
どんなに励みになったかわかりません。
誰にも手を差し伸べてもらえなかったら、
立ち直れずにサイトを閉鎖したかもしれません。
ありがとうございました。