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『Web小説が書籍化されても同じ小説とは限らない』更新しました。

1年と数か月ぶりにカクヨムで更新しました。
使い方も忘れちゃってて、
新しいページ、どうやって書くんだっけとオタオタ。

公開済みのページも順次改稿します。
ですので、前に読んでいただいた時とは
若干言い回しが変わっているかもしれません。

不定期更新にはなりますが、
私の頭の中にある『結』を書き、『完』の終止符を打つまでは
このエッセイは続けます。
気長にお付き合いいただけましたら、幸いです。

5件のコメント

  • お久しぶりです。

    もちろん、最後までお付き合いいたしますとも。
    そのときは自分もレビューを更新して、完結まで読んだ感想をお伝えすることを約束します。

    お帰りなさい。カクヨムへ。

  • 灰色さぁぁぁぁん!!!
    いつもメッセージを下さって、本当にありがとうございます。
    このエッセイは、
    「私は、こう思います」
    というものを書き切った時に【完】にします。

    ですので、私も灰色さんは「こう思った」という
    感想を伺いたいです。

  • 坂東さん、こんばんわ。

    いえいえ、どういたしましてです。

    はい。確かに承りました。
    次回の更新を楽しみ♪にしています。
  •  こんにちは。
    『Web小説が書籍化されても同じ小説とは限らない』を読ませて頂き、その試行錯誤の成果を果敢に生かされている『君の匂いがする時は』を読ませて頂きました。エッセイ、小説双方の感想、というよりも印象をお伝えさせて下さい。

     実は私は、エッセイで語られているような「前頭葉」型の人間です。webで文字を追っていてもそれは変わりません。ですから、「後頭葉」型の好むスタイルに関する考察をとても興味深く拝見しました。

     小説を読み終わった直後の印象は、自分でもびっくりするものでした。
    ストーリーやキャラが、どうこうではなく、「ライトノベルを一冊読んだ感じ」まさに文句なしの王道です。
     序盤のぐいぐい引き込まれていく感じ、ミステリアスなキャラたちが読み終わった時には、テンプレに嵌っている不思議な感じです。

     前半の一人称と見まごう三人称表現の展開が、中盤での事件をきっかけに三人称らしく、そして視点の切り替えが三角関係のこれからの展開を見事に煽っていると思えました。けれどその分、エッセイで仰られていたような主人公の心情のスムーズな流れはそこで一旦打ち切られる。
    ミステリーとしては効果的。恋愛ものとしては、悩ましい処ですね。

     ここではたと考えてしまったのは、このまま主人公の心情を追い続けるとしたらweb小説、あるいはBLとしては重すぎるんじゃないか、という事なのです。視点が移る事で深く追わず、軽くまとめあげる事に成功しているのでは、と。

     これは、好みの問題なのだろうな、と思います。私は「前頭葉」型の文学を好む脳の持ち主なので。

     結論として、前述の「これはラノベだ」に至りました。
     ともあれ、ページをめくるのも、もどかしい程のめり込んで読めたのは久しぶりでした。
     楽しい時間をありがとうございました。

     長文、失礼いたしました。
     
  • 貴重なお時間を割いて頂き、ありがとうございました。
    ご意見を拝読し、
    こんなに深く拙作を読み込んで下さったのかと、
    感激しています。
    心より感謝申し上げます。

    この話の最大の問題点は、ご指摘頂いた通りです。

    中盤の事件をきっかけにして、
    主人公の薫の視点が後ろに退き、
    代わりに攻の二人(津田と街風)の視点が前面に出てくる、
    作中人物の視点の『入れ替わり』です。

    この時点までは、
    読者は主人公の薫の心情に寄り添って
    ドキッとしたり、もやもやしたりしていたはずです。

    なのに、中盤からは急に攻視点で物語が動き出します。
    同時に、主人公の薫の心情も綴られてはいますので、
    読者は薫が今、何をどう感じているのかは、見えています。

    ですから、中盤からは読者の感情体験や関心は、
    薫の心情に添ったものではなくなって、
    この三人は、どうなってしまうんだろう」
    という、ストーリーの展開そのものに、
    移らざるを得なくなってしまいます。

    主人公の恋愛はどうなってしまうんだろう、ではないんです。

    読者の「ドキドキ」の対象が、
    主人公の恋愛の行方ではなく、「ストーリーの展開」に微妙に
    すり替わってしまっています。

    そして、事件が終結を迎えるにあたり、
    本命の攻の津田が当て馬を押し退けて、
    前面に出て来て、主人公の薫と本気で向き合った瞬間から、
    物語は再び「受と攻(本命)」の
    ラブストーリーに、
    シフトチェンジしていきます。

    この辺りから、視点は主人公の薫が大半を占めているのも
    そのためです。
    読者の感情移入や関心を、三人はどうなっちゃうんだろうという
    「ストーリーの展開」から、
    主人公の薫の心情や恋の結末に戻したかったからでした。


    そのあとは通常のBL小説に近い形で
    ラストに至るまで書いています。

    上記のように、途中で読者の「ドキドキ」の対象を
    主人公の恋愛の行方という主軸から逸らしたこと。
    これを、恋愛小説としては「失敗」だったと評されるのか。
    それを含めて「おもしろかった」と評されるのか。

    読む人によって評価は分かれると思います。

    ですが、もし、事件の解決を主人公の薫自身にさせていたのなら、
    中盤での心理描写が「途切れた」感じには、
    ならなかったかもしれません。

    ただ、そうなると、
    薫が抱えていた「自己評価の低さ」という問題の解決も
    視野に入れなければならなくなる。

    そこを、あまりにも掘り下げすぎると、
    今度はBLの本筋の「恋愛」部分が霞んでしまう。
    hagio様におっしゃって頂いた通り、
    BLとしては、読後感が重たい話になっていたでしょう。

    商業としてのBLは「どう生きるのか」を
    追求するジャンルではありません。
    ですから恋愛に関係のないことは、あまり書かない方がいい。

    薫の自己評価の低さの問題に関しては、
    この話の中で安易に解決させたりしないまま、
    伏線の取りこぼしにならない程度に
    拾い上げて書いた、というのが正直なところです。
    前頭葉優勢の方々には、薄っぺらなまとめ方だという印象は
    否めないかと存じます。

    結果、この小説には文学の要素は含まれない。
    完全なるライトノベルであり、
    文学とWeb小説の融合を実現させた作品ではないと
    お感じになられたのは率直な御感想だと思いました。


    人はどのように生きて、どのように死ぬのか。
    根源的な文学のテーマを決して重たくならずに軽やかに、
    Web小説(ライトノベル)にもスマートに絡ませて
    書き切る技量に、
    私は全く達していないと痛感した次第です。

    本当に言うは易し、行うは難し。

    hagioshigeru様の御感想から頂いた学びも含め、
    今後の執筆に少しでも生かしていきたいと思っています。
    ありがとうございました。
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