読者様が増えてきたせいか、世界観や作品環境が伝わらないことも多くなりそうなので、軽く説明しておきます。(何も気にせず、とりあえず置いておいただけなので・・・
現在連載投稿中の「スレイブサーガ」は、作者が作っている【燃焼系作品】の一つです。
もちろん独立した作品ですが、燃焼系の世界で生み出される作品であり、ある種スピンオフ作品ともいえるものです。
燃焼系とは、主にまあ、少年漫画のような熱血バトル物を軸としつつ、そこにロボット戦記物を組み込んだ作品一式となっております。
特徴としては、アニメやゲーム、漫画では表現しきれない細かいところまでカバーする、ということでしょうか。
その地域や国家の性質、人種の性質、個人の性質から、魂や霊といった霊的知識も交え、さらには戦闘においても細かな心理描写や、ちょっとした動きの意味も解説することで、シンプルな物事の裏側には大きな細かいものが詰まっていることを伝えようとしています。
自分が他の作品を見ていて、物足りないなーと思うところを満足させるためのものでもあります。(そこは逆に冗長になる可能性もありますが、それを作者が好きってことですね)
さて、ここからは燃焼系の歴史と経歴です。
私はもともとゲーム出身なので、最初の作品は2005年の「野良肉」(18禁)というヤバそうな名前の作品を作りました。(この頃は燃焼系とは言っていませんが、とりあえずパッケージ化もして全国でショップ販売していました)
それを元にして燃焼系のストーリーを再構築したのが、2007年から制作を開始した「賊王街」です。(これは膨大な量になったのと、いろいろと開発環境が変わったため、いまだ未完です。体験版は出ています)
エンディングまで作ったのはいいものの、肉付けが膨大で崩壊したというゲーム制作にはよくあるパターンです(ノД`;)
で、賊王街のシステムと設定を使って作ったのが、2011年に出した「ハーレム殿下」(戦略SLG、全年齢対象)となり、一応は今やっている年代の基礎となったものです(こちらもパッケージ化はしています)
さらにこのゲームでは描ききれないものが多すぎて(容量と制作時間の問題で)主要キャラも数多く削らねばならず、そこでストレスが溜まったため、もっと細かく一人ひとりにもスポットを当てたものを作りたいということで、終の住処として小説の世界に進出しました。
そこで生まれたのが、ハーレム殿下の続編である「十二英雄伝」です。こちらも賊王街の段階で設定ができていたので、それを使ってまた再構築しています。(賊王街のキャラ自体が、十二英雄伝のキャラの子供たちなので)
そしてそして、そこで出てきた常任理事国の一つであるシェイク・エターナルの建国の話を描いているのが、現在連載している「スレイブサーガ」となります。
スレイブサーガは従来の燃焼系に「異世界転生」を加えたらどうなるか、というテーマのもとに描かれています。元がゲームだったので、これは大いに相性が良く、自分では設定上で成功したと思っています。
ぶっちゃけてしまえば、私が作る作品のすべてが燃焼系の世界で行われています。前に出した現代姉物作品も、実際は燃焼系の世界で起きていることで、単に表現されていないだけで世界観は同じです。(戦気も使えるということ)
燃焼系の世界では、主に五つの常任理事国が中心となって動きまして、各作品はそれぞれの大陸の諸事情や生活習慣などを描き、より本編である「十二英雄伝」が楽しめるようにと思って書き始めたものです。
未完成の賊王街では、ルシア帝国。
スレイブサーガでは、シェイク・エターナル。
十二英雄伝(本編)では、全体を描きつつも、ダマスカスも描いています。
あとはロイゼン神聖王国とグレート・ガーデンの話を、またスレイブサーガのようにスピンオフとして作っていく予定ではありますが・・・この様子だと、スピンオフがもはや独立した本編になりそうな気がしています。
ということで膨大な設定がありますので、ここでは掲載していないのですが、他サイトにデータベースもあります。ただあれは公式のものではなく、設定が多くて忘れやすい私がメモ代わりに作ったものなので、書いてあることが絶対に正しいわけではありません。
たまに「これは無理があったな」と思ったら修正されますし、Web小説ですし、そのつど修正追加が行われる可能性があります。
スレイブサーガは当初、書籍化も考慮してテンポよく進めるためにしっかりと章分けしていましたが、私が楽しむために書き始めたものなので、途中から「好きなだけやろう」という方針になりまして(サナを手に入れたあたりから)、自分が飽きるまで好き勝手やることにしました。(最初からそうなのですが(゚ー゚;A
これは私がWEB小説の特性を考慮して決めたことです。いろいろと書籍化作品を見た結果、無料のWebならば許容できることでも、実際に本にするとだらだら感が出て飽きてしまうことが多いと感じたからです。
ここですね。無料で更新されていくものならば許されることでも、有料の本としてまとめて出せば大きく劣化する、という点です。それも当然のことです。そもそもしっかりとした構成を考えて出す人が少ないからです。
本来、本やゲームを作る際は、しっかりと構成を考えなければなりません。本でいえば全何巻で、各巻は何文字と決めてから制作に入ります。
しかし、それでは従来の狭苦しい容量に囚われた状態と変わらないので、思いきってWeb小説の特性を完璧に利用することにしました。
どんなに長くなっても、細かいところを描いても問題ない、つまりはサイト上だけで展開することで好きなだけ書く、ということです。
スピンオフ作品自体、きっちりしたものに疲れて(半分茶化して)遊びで書いているものですし、仮に自分なりに完璧に仕上げたとしても、そのまま埋もれていくだけなら、つまらない思いをしただけ損です。作品の魅力を伝えきれず中途半端で終わるのは、もう嫌ですからね。
基本的なストーリープロットはある程度完成しておりますので、あとはそれに応じて進みながら、自分がやりたいことがあればぶっこむ、という形式で楽しく連載しています。
終の住処と表現しているように、クリエイターとして死ぬ前に何か残しておかねばならないと思っているため、最悪はこの作品で終わってもいいと思って書いています。(長期的な構想はありますが、志半ばで私が死亡してもいいと思って書いています)
個人的にはハーレム殿下を出した段階で、もう最低限は出したかなとは思いますが・・・誰でも見れるわけではないですからね。その意味で、ということです。
また逆に、スレイブサーガを書籍(電子含)等にまとめる場合は、大きく添削と改変が行われると思われますので、それも想定しながら「まずはWebで、使えそうなネタを実験しよう」と思いながら試行錯誤もしています。(マップ戦が良い例ですね。あくまで実験的な試みです。駄目なら潔く捨てます。最初から遊びです)
簡単にいえば、Webで掲載されるものは確定ではない、ということです。同時に、それで一つの実験的アプローチの完成ともいえるわけです。
作者と読者が楽しむことが目的であり、社会的評価が目的ではない、ということです。ずっと仕事で作品を作り続けてきたので、そういったものには疲れているのです。そこから逃れるための小説の場です。
ここからは内容のお話です。
大きく分けてスレイブサーガには、前期と後期のお話があります。
現在やっているのが前期で、サナの子供時代を描いています。後期がサナが大人になってからの話です。主人公はアンシュラオンですが、サナというヒロインを幼少時代から死ぬまで描ききるのが、この作品の主な目的と認識しています。
私の作品の傾向、特に燃焼系は「女性崇拝」を取り上げています。シロッコではありませんが、男性化して衰えた社会は女性の美しい感性によって導かれるべき、と考えているからでもあります。(最終的には男女の融合を目指しますが)
このペースだと、前期の終了までに十五年くらいかかりそうなのですが、たぶん途中で展開を早めて半分ちょいくらいにまで短縮するかもしれません。それは私の寿命にも関係するので確約はできませんが、個人的には前期で終わってもいいとは考えています。
現在のシナリオプロットを見る限り、後期は戦記色が強くなりますし、アニメの第二期のように、前期の楽しさを想定していた人が劣化と感じる可能性もあると思われるからです。(これは連合国家の建国という性質上、仕方がありません)
なので、前期を思いきり楽しもう!という方針になっているわけです。悔いなくやりきって死ねれば、それでいいかなと。もし仮にまだ作者が生きていたら後期も書きますけれど、死ぬ可能性もあるので楽しむことを重視しています。
まあ、毎日更新という制限があって、面白かったりつまらなかったりしますが、それは【オンラインゲーム】と同じものだと認識しています。
毎日日課として最新話を読みながら「今日はこんなもんか」と思ったりもすれば、ある時期ではイベントが発生して「お、新しい展開か?」「盛り上がってきたな!」とか思いながら、読者の皆様が好きに楽しんでもらえればと思っています。
朝の通勤時間に見てもいいですし、週末に一気見してもいいです。またはしばらく放置しておいて、数ヵ月後、一年後に思い出したように一気に読むのもありです。
結局は相性ですので、当然ですがつまらなければ見なくてまったく問題ありません。というか置いてあるだけなので、ご自由にどうぞ、というスタンスです。
これも結論からいえば、あなたが本当に最高だと思える作品は、この世にありません。まだ生まれていないからです。
もしそれを見たいのならば、あなた自身が作るしかないのです。
ですから私も最高に楽しい作品が見たいので、自分で作っているのです。理想の異性がいないことに嘆くよりも、自分で描いてしまったほうが早いのと同じでしょうか。求めるのではなく、自ら生み出すのです。それが創造というものです。
ちなみに擬音を多用しているのは意図的です。戦闘を軽く表現するためです。そうしないと十二英雄伝みたいになってしまうので、多少うざいと自分でも思いながら、重くならないように気をつけています。重厚な話は十二英雄伝でやればいいですからね。
それ以前の問題として、売っているわけではないので、いきなり学園恋愛をぶちこんでもいいわけです。いきなり方向性が変わることで戸惑いを与え、そこから収束して「あれはいったいなんだったんだ?」という違和感を与えつつ、気持ちをリフレッシュして、また殺伐とした世界に戻ることも可能です。(普通の場合は他作品を見てリフレッシュしますが、その中でやってしまうやり方もあります)
このように同じ燃焼系でありながら、飽きないようにさまざまな方向性からアプローチしています。これは一つの世界を他の視点から眺めることで、全体像を浮き彫りにさせつつ、深みを与える要素として機能しています。
また、グレート・ガーデンを描いた話は、よくありがちな「ポップ」な作品に憧れてもいるので、ぜひそのうち書いてみたいと考えています。
たとえば、燃焼系作品にお店物(○○のアトリエシリーズとか)を加えたらどうなるか、とか。なかなか興味深いとは思います。おそらくハチャメチャ作品になるとは思いますが、一度は見てみたいものです。
なぜアトリエかといえば、主人公が錬金術師だからです。まあ、共通点はそれくらいですが・・・
注意事項としては、現在は毎日更新をしていますが、かなり無理をしてやっているので、自分ができるところまで、という制限を設けています。
一度決壊したら、その次は無理をせずにゆっくり更新していく予定です。そうなると文字数も増えるので、物語が重くならないか心配です。(文字数を制御して投稿しているのは、気軽さを表現してもいるわけです)
説明はこれくらいでしょうか。
ネタバレOKの人や、なんかどうでもいい作者の今後の展開が知りたい方は、ブログのほうをごらんください。たまに変な発言もしますが仕様です。
https://puruttokikaku.muragon.com/そろそろブログも引っ越そうかと考えつつ、暇がないので適当に続けています。
以上です。ではまた。