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十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない(クラークの法則)

第七章「黒龍野会戦」の第五話「拉致」をアップしました。

ユニは帝国軍によって拉致されてしまいます。
考えてみれば、この物語が始まって以来のピンチですね。

マリウスが使った匂いを消す魔法は、結構高度の術です。
もともと魔法は生活に役立たせる目的で開発されたのですが、匂いに敏感な野生動物に近づき、狩りを成功させるための魔法でした。
魔法の効果範囲を目に見えないビニールのようなもので遮断するのではなく、一種のフィルターを展開することになります。空気を通さないと窒息してしまいますからね。

アルハンコ少佐が自白剤に言及していますが、帝国は魔法研究が盛んである副産物として、化学が発達しています。
魔法は化学と密接な関係があるためです(錬金術もそうですね)。

帝国ではすでに麻酔薬(クロロホルム)も発見され、外科手術に使用されています。年中戦争をしている国ですから、負傷した兵士の手術のため、必要に迫られてそういう化学物質が開発されています。
帝国で生産された化学物質は、一部ではありますが、王国でも輸入しています。

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