創作論的なやつでは、よく作者が書きたいものじゃなくて読者が読みたいと思うものを書けって書いているじゃないですか。あれ真理ですよね。
真理ではあるのですけど、読まれたいからって書きたくないものを書くのはとてもストレスです。私は書きたい話じゃなかったら筆が止まってしまいますよ。読まれたいから流行りに徹するのか、読まれなくていいから自分の書きたいものを書くのか、これはちょっとジレンマですよね。そう思いません?
この問題を解決する一番の方法は、流行りの作品を好きになる事ですけど、それが簡単に出来れば苦労はしません。とは言え、流行りと言う事は多くの人はその流行りの話が好きだと言う事にもなります。流行りの話の書けない人はマイノリティではあるのでしょうな。うう、否定は出来ませぬぞ。
さて、流行りの作品が苦手な人が読まれる作品を書くにはどうしたらいいか。一番は流行りに左右されない名作を書く事ですけど、これはよっぽどの才能がないと難しい気がします。逆に言うと、それが出来る人は才能がありますよっ!
まぁ普通は書きたいだけ書いて人気になるって事はない訳で、そこで流行の力も借りようって話にもなりますわな。流行の力ってスゴいですよ。流行のジャンルって言うだけで読まれ方が違いますもん(体験済み)。
で、流行の力を借りる方法ですけど、流行の要素をうまく取り入れるんです。勿論自分が書けそうなものだけでいいですよ。話のコンセプトは自分の書きたいもので、そこに流行要素、演出を加えていくんですね。書きたいものを書きたいように書くんじゃなくて、そこに流行と言う読者に媚びる要素も入れていく。そのバランスでさあね。
例えば、書きたいものが古き良き冒険少年モノだったらそこに異世界転生要素を加えてみるとか、怪獣が暴れまわる作品が書きたいなら舞台は流行りの作品でよく描かれるような世界観にするとか……うーん、うまい例えが思い浮かばない(汗)。
までも、今はそう言うアレンジをしているものも多いですよね。異世界転生したのにスローライフを楽しむだけとか。ああ言うアレですよ、ええ。
とまぁ、そんな事を考えてみたりした私なのでした。