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『 熨田 浩子 』初期設定のラフスケッチ、公開!

現代社会における憂いの解決を、個人的見地による回天によって、強硬的に達成しようと画策した大舘の相棒、『 熨田 浩子 』。
ユキに次ぐ、大きな『 力 』を保持し、その圧倒的とも言える威力を背景に、他の者を見下す、冷たい性格のキャラクターでした。 その過去には暗い経緯があり、『 力 』を覚醒させた後は、自分を虐げた者に対する、復讐の実行のみに終始した感があります。
友美と対峙し、神経を切ってしまった友美の驚異的な『 力 』により、崩落した鉄筋に胸部を貫かれ、最期を迎えました……

最終設定では、ダークショートの髪型に、ミッション系有名私学の生徒… となっていました。
従って、物語の中では、ミッション系の学校に多いジャンパースカートを着ていましたが、ラフの段階ではイメージ優先の為、髪型や服装はテキトーに描いてあります。
なので、ロングヘアーの『 熨田 浩子 』は、ラフ画であるこの1点だけしか存在しません。


膨大な『 力 』を、弱い立場の者が手にしたら、何を始めるか……
大舘・浩子と、行動を共にしていた『 社 』もまた、イジメに遭っていた弱い立場の少年でした。

先記した通り、まずは、虐げていた連中への『 復讐 』でしょう。 私も、イジメに遭い、遺書すら書いた『 当事者 』ですので、その心境は、実物大で理解出来ます。

力による復讐は、ある意味、『 人間の性 』です。 力あるものが他を駆逐するのは、野生の世界では『 本能 』… いえ、『 定め 』とも言えるしょう。
浩子は、ヒトの性が創り出した、現代社会の『 実像 』を比喩するキャラクターとして創作致しました。
常にある冷酷な表情は、身勝手な利己主義者へ向けられた『 弱者の怒り 』と、ご理解下さい……

非業の死を遂げた『 熨田 浩子 』。
彼女もまた、『 4429F 』に翻弄された1人なのです。

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