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創作における『 数字の書き方 』、どうしていますか?

小説の書き方に『 決まり 』は無くとも、『 セオリー 』が存在する事は、先の創作論『 異世界モノ、ちょっと斬ってみた件について 』でも書きましたが、最近、創作論が非常に多く投稿されるようになり、「 ちょっと変じゃね? 」的な列挙が散見されるようになりました。
あくまで『 参考 』・『 意見 』・『 提案 』として記述されているのであればまだしも、ハッキリと「 これは間違いです 」と書かれてあるものもあり、作者の知的レベルを疑います……

特に気になったのが『 数字 』の記述。
例えば『 1990年 』としましょう。 私は、この表記で問題無いと思います。
これを、『 一九九〇年 』と記述されるのが正解だ、と言われる方がいらっしゃいました。 さすがに『 千九百九十年 』と書かれる方は、いないと思いますが……
『 数十メートル 』や『 身長は百六五センチ 』等、この表記が正しいとの事。

確かに、正解でしょう。
しかし、書いている書式は『 横書き 』です。 …読み易いですか? コレ。

新聞なら、そうなる事でしょうね。
小説も、元々は縦書きです。
しかし、横書きの創作がほとんど、となった昨今、その定義は通用するとは思えません。

『 温故知新 』

この言葉の意味を知り、『 読む 』と言うシチュエーションを念頭に考え、判断・実行して欲しいですね。

私は、創作した作品を保存する際、全て『 縦書き 』にして保管しています。
句読点の校正が、主な狙いなのですが、とりあえずは、そのまま。 それ以上に、最優先的に校正しているのが『 数字 』です。
全て、漢字に直し、新聞と同じ形態にして保存しています。
その意図は、先記した通り『 小説は本来、縦書き 』だからです。

縦書きに直し、自身の『 作品 』を眺めます。
すると、横書きでは見えなかった『 文章構成 』の稚拙さを、垣間見る事が出来るのです。
そこで、再度、文章を校正し、保存……
まあ、最近は余暇も無く、中々に満足出来る『 最終校正 』は施せていませんが、数字の変換だけは、必ずやっています。

空論的な知識の押し付けでは無く、『 読んでもらう為の 』、現実的なアドバイスに終始して頂きたいものです。


*この内容を校正したものを、論評『 異世界モノ、ちょっと斬ってみた件について 』の第9章:『 情景描写の書き方 』に附け加えました。

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