マジックストーリー第13章『春、再び~それぞれの勇気~』が終了しました。
2年生編最初のお話はいかがだったでしょうか?
クラス分け、新しい担任の先生など、学生時代にみんなが経験したことを、緑依風達も通っていきました。
この物語の主役は緑依風と亜梨明なので、1年生の時に彼女達を担任した波多野先生の出番が少なくなるのはちょっと寂しく思いつつ、初担任を務めることになった梅原先生も、頼りなくておっちょこちょいだけど頑張り屋さんなので、応援したい気持ちです(笑)
ちなみに作者が波多野先生かなりお気に入りなので、2年生編もちょびっと出てきます。
今回のサブタイトル『第13章 春、再び~それぞれの勇気~』の名づけ由来は、亜梨明のために彼女への恋心を手放し、ライバルの爽太へ託す決意をした風麻、爽太と仲直りするために、自ら行動を起こすと決めた亜梨明、罪悪感に苛まれて自分の気持ちを封じようとした爽太が、亜梨明と自分の気持ちに向き合う、3人の『勇気』をテーマにしたことから決めました。
作者自身が気に入っている話がいくつかあるのですが、その中でも今回の『第172話 さらば、俺の初恋』は、自分が読む用に作っていた時代からのお気に入りストーリーTOP5に入るくらいに思い入れの強い回です^^
普段はやんちゃで子供っぽい少年の風麻が、大切な人のために初恋と別れる決心をするというのが、彼の成長を現したというか、きっと大人でもなかなかできないことだよなぁと……。
私はマジストを作ったという意識よりも、頭の中に自然に彼らのやり取りのアニメーションが流れてくるのを文字にしているという感覚の方が強いので、その映像が出てきたときに「え、風麻すごいな…よくそんなこと決められたな」と当時思っていました。
そして13章最後の回、『明日』
ここで語ったことは無いですが、Twitterでは亜梨明と爽太のことを『明日コンビ』と呼んでいます。
理由は亜梨明の『明』と爽太の苗字、日下の『日』から(笑)
この2人にとっての『明日』は、緑依風や風麻達よりも当たり前から少し遠いものだなと思っています。
亜梨明、そして病気が治るまでの爽太にとって『明日』が来ることって、親にお金を出してもらって、お医者さんの治療を受けて命を繋いでもらっているから迎えられるもので、他の同年代の子供達よりも『明日』は特別で、2人のコンビ名が浮かんだ時にぴったりだな~って。
そんな2人が仲直りすることができて、久しぶりに「また明日」と約束していたにも関わらず、亜梨明に予期せぬ事態が起こって、それが叶わなくなってしまう……。
亜梨明も爽太も、指切りをした時はそんなことを微塵も思っていなかったでしょう。
14章は、亜梨明に待ち受ける更なる悲劇。それを知った緑依風達と己の無力さに絶望した爽太が、亜梨明のためにどう動くのか――?
楽しみにお待ちいただけると幸いです!
それでは、次章もよろしくお願いします~!!