G級覚醒の二章が完結したので、隙間時間にランキング上位の作品をチラチラ読みはじめました。
強く感じたのは、一人称の人気作には「キャラの動きの描写」がない・薄いということ。
これどういう意味かというと、例えば「A君がB君(俺)を驚かせて喧嘩になる」というシーンがあったとすると、ながワサビ的にはこうなります
◇
「わっ!」
「うわっ!」
思わず体が飛び上がった。
Aは「やってやった」と言わんばかりに飛び跳ねながら、ケタケタと笑っている。
「お前ふざけんなよ!」
激昂する俺に、Aも負けじと声を張り上げた。
「こないだのお返しだ!」
◇
内容がめちゃくちゃおもんないのは置いといて笑、まあこんな感じで書くのですが、流行ってる作品とかはこんな感じでした。
◆
「わっ!」
「うわっ!」
なんだこいつビビらせやがって!
「お前ふざけんなよ!」
「こないだのお返しだ!」
◆
と、こんな感じです。
すんごいシンプルなのでめちゃくちゃ読みやすいんですけど、読者的にこの描写でいいのか、足りないと思われてるのかが分からない。
私はこの辺をしつこいくらいに説明してしまうので、テンポが悪く地の文も長めになってしまいます。たぶん、キャラを好きになってもらいたいという思いが強いからこうなっちゃうんだろうな。私の中では大きな課題なんですよね、これ。
後者の上手いところは、重要な場面はしっかり表情や動きを描写しているという点、つまりメリハリがある。こうなりたい、意識していきたい。
二章を読み返すとやはり地の文が多く、説明がくどい気がする。でもたくさんの人に読んでいただけているので、これも不正解ではないのか?とか思ったり悩んだり。
小説って難しいですね。
ながワサビ64