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ココル創作ノート一部公開

こんばんは、名月明です。
秋アニメ、来週から順次放送が開始されますね。私は、子供の頃に見ていた『グリッドマン』のアニメ版がものすごく楽しみです(*^^*)

さて、近頃の私は相変わらず水面下で色々とやっておりますが、今のところネットで連載できる作品はありません。まだ未読の方は夏に連載していた『ココル 翼のない天使』『オレは殿さま!』『彼女(?)はトップシークレット!』の2018年角川つばさ文庫小説賞応募3部作をぜひご覧くださいm(__)m

で、今回は『ココル 翼のない天使』の創作ノートを一部公開しちゃいたいと思います。この小説は執筆期間よりもお勉強期間(AIやロボット関連の書籍を読み、自分なりに考えをまとめる)のほうが長く、完成までに半年かかったんですよね……。苦労が多かった分、すごく思い入れがあり、続編を書きたいと思っている作品なのです。
なので、織田さんが『ココル』を最後まで読んでくれた記念(君が美味しいと言ったからサラダ記念! みたいな!?)として、私がロボット小説を書く上で何を考えていたのか一部だけ公開してみようと思います。
ただ、あくまでも執筆前に書いた創作ノートなので、ストーリー上では描いていない設定もあるかも知れません。

というわけで、以下は私の創作ノートからの抜粋です↓



      ☆   ☆   ☆



〇テーマ
・人間とロボットは未来社会のパートナーになれるか
・ロボットを通し、人間の心(愛情、友情、思いやり、恋など)とは何かを探る物語
・未来のロボット社会で起こりうる問題もあつかう
・ロボットが被差別の対象となる物語を描くのではなく、ロボットがいかに人間たちの偏見を克服し、互いに愛し合える存在になるのかを描く。心と心を持つ者たちの相互理解のストーリー。
・相互理解がテーマなので、強力なロボットが出現しても、ココルは基本的に暴力で解決しようとはしない。そのロボットの苦しみや悩みを癒し、その背景にある人間たちの悪企みを阻止する。




〇ガンジーの言葉
・握り拳と握手はできない。
・最高の道徳とは、不断に他人への奉仕、人類への愛のために働くことである
・弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。
・私は固く信じている。すべての善の行動は、最後は必ず実を結ぶ。
・臆病な者は愛を表明することができない。愛を表明するとは勇敢さの現れである。
・非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ。
・「目には目を」という考え方では、世界中の目をつぶしてしまうことになる。
・非暴力が人間の理法であるならば、未来は女性とともにある。
・罪を憎みなさい、罪人を愛しなさい。




〇ココルの心の成長

・初期状態:自己認知ができない
自分と他者の認識がなく、そのためコミュニケーション能力もない社会性ゼロの状態。
自分がいま何をやっているのかという認識、意図や欲望もない。
ただひたすら無意味な言葉の羅列を発音し、理解不能な行動を取っている。
人間でいう赤ちゃんの時代。

愛菜が感情(愛、優しさ、悲しみなど)をともなった言葉をココルに投げかけ続け、その感情の電波と言葉がココルの電子頭脳を刺激。さらに、愛菜に強く抱擁されたことで感覚センサが人間の温もりを電子頭脳に伝える。これらの刺激によって、ココルは自己に目覚める。


・覚醒:自己認知ができる
鏡の中の自分に気づき、意識が芽生える。自分が自分であると認識する。
自分と他者の区別もつき、「認知と行動の一貫性」も身につく。
言葉の意味を理解したうえで発言するようになる。好奇心旺盛で他人の物真似をし、色んな事に興味を持つ。だんだん自己の意図や欲求を示すようになる。
ただし、他人の意図や欲求までは汲み取れない。
人間の幼児時代に相当。

愛菜の愛情深さ、動物や植物を愛する優しさに接し、だんだんと思いやりを身につけていく。
タロースから「ロボットは人間のパートナーになるために生まれてきた」と教わり、自分と人間との関わりについて深く考えるようになる。


・愛の芽生え:人間の心を知ろうとし、思いやりの心を持つ
この時期になると、「喜び」「悲しみ」などの基本的な感情を理解。
人間の言動を観察し、「自分ならどんな意図や欲求の下でその行動をとるだろう」と考え、人間の意図や欲求に寄り添えるだけの思いやりや気遣いを持つようになる。
喜びや悲しみ、愛情など自分が理解できる感情を他者と共有・共感できるようになり、愛のある人間関係を築く社会性を身につける。
人間を愛し、愛されたいという欲求を明確に持ち始める。
人間の小学生ぐらいに相当。



      ☆   ☆   ☆



……と、まあこんな感じです(^ω^)

他にも登場人物の設定(敵組織サーペント団の黒幕が何者なのかという裏設定とか)やAIやロボット研究に関するメモなどもあるのですが、全部紹介すると膨大な量になるのでここまでにしておきます。
というか、今のところ3人ほどしか読んでいない作品の創作ノートなんて需要ないかも知れないしね!!!(白目)
創作ノートを読んで興味を持ってくれた方は、ぜひぜひご覧ください!!!

ちなみに、『ココル』と同じつばさ文庫小説賞に応募している『オレは殿さま!』は、江戸時代に実在した小さな藩・菰野藩の物語ですが、これは私の学生時代からの菰野藩研究のごく一部を反映させた作品なので執筆の準備期間は不明としておきます。執筆自体は一か月ちょいですけどね。


ココルは、もしも続編を書けるのなら、「未来の学校でロボットがどんなふうに活躍しているか」「ココルが宇宙エレベーターや宇宙船で冒険する話」「ココルの恋のエピソード」などなど描きたいテーマがたくさんあります。クライマックスは、「ココル、念願の月へ行く」……(^ω^)
書けたらいいなぁ~と思いつつも、今は自分がやるべきこと(新作の執筆など)に集中せねばと己を戒めています。


何にしろ、我が愛娘ココルが少しでも多くの人に愛してもらえることを祈っています(/ω\)イヤン
え? うずめちゃん……?
うずめちゃんもまた発作的に大長編(笑)を書くことがあるかも知れないので応援よろしくお願いします\(^o^)/



以上、リアルでうっかりペンネームの名月明と本名を間違えそうになったボケボケのアキラでした!!!(白目)

2件のコメント

  • こんばんは!
    うずめちゃん可愛いようずめちゃん。
    続きを書く気になったということは、何か動きが……!?
    エブリスタで好評でしたもんね!
    楽しみにしてます!

    ココルは敵組織に乗り込むところまで読んでみたかったですね!
    お話としても敵を放置したまま終わってしまっている印象があるので、公募の選考で「完結してない」と判断されないか心配です…。
  • 織田さん、コメントありがとうございます!

    >続きを書く気になったということは、何か動きが……!?
    動きは今のところないですが(笑)、小説賞とか関係なくちょくちょく書いていきたいとは思っています……(^_^;)



    ココルに関しては、あまり「正義のロボットが敵をやっつける」というストーリーをメインにしたくなかったというのが正直なところです。
    公開した創作ノートにもあるように、あくまでお話は「人間とロボットは未来社会のパートナーになれるか」という相互理解がメインテーマなので、敵組織との対決にページ数を割くよりもココルや愛菜・勇治の心の成長(思いやりの心の大切さ)を描きたかったんですよね。

    あと、敵組織サーペント団の黒幕や今回登場したアケディア、ねこ、熊坂たちにも色々と設定があるのですが、優しい女の子のココルが彼らを物理的な暴力でやっつけるようなことはしたくないんですよね……。
    だから、敵組織に乗りこんで……という流れにはなかなかならないと思います。
    (作中で警察や信人博士たちがココルにそうさせようとしていたけれど、彼らもまた心のあるロボットを道具として扱ってしまっている節がある。鉄腕アトムのお茶の水博士もそうだけれど、アトムやココルが「暴力を振るうのは嫌だ。同じロボットと戦うのは悲しい」と出動拒否したら人間たちはどうするつもりなのだろう? ココルは心が成長するたびにどんどん優しい女の子になっていくので、「敵と戦ってくれ」と人間たちに言われて悩む時が来るはず。そこらへんの葛藤もいつか書いてみたい)

    もしもココルが「敵を退治」するとしたら、人間の心の中にある「悪」だけで、犯罪者である彼らとも分かり合おうと努力するはずです。
    創作ノートに「非暴力が人間の理法であるならば、未来は女性とともにある」「罪を憎みなさい、罪人を愛しなさい」というガンジーの言葉を書きこんだのも、ココルには他者を傷つけない優しい子であってほしいという私の願いからです。

    ただ、10万文字以内で敵組織の黒幕や幹部、手下たちの全てとココルが分かり合い、彼らの心の中の「悪」を取り除くことは難しい……(>_<) めちゃくちゃダイジェストになる……(>_<)
    だったら、Episode1の「愛菜の愛情でココルの心が目覚める話」、Episode2の「ココルが他人を思いやる心を身につけて、勇治と分かり合う話」で綺麗にまとめてしまおうと思ったのです。あくまで、ココルの心が成長していくストーリーとして。

    まあ「敵をやっつけていないから完結していない!!」と判断されたら、そこで試合終了(泣)なのですがね(^_^;)
    子供たちには「敵をやっつけて解決する話」よりも「人の気持ちをもっと大切にしよう。そうしたら、きっと分かり合えるよ」というメッセージを送りたかったのですが……。
    たしかに「敵をやっつけなきゃスッキリしない」という気持ちを読者が抱くのも分かるので、一次落ちしていたら「未完結作品」という扱いを受けたんだなぁ~と思うしかないですね(笑)
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