〜そもそも、なぜライス王子は、熱砂のシナモンロ・オル国と自国の竜騎士の戦いの場に来たのか?〜
二国は、領土をめぐって、長年小規模な小競り合いを続けています。
ライス王子も戦場に立つはずでしたが、今回は、聖石ローズウーメの出どころがわかったので、ライス王子が砂漠の盗賊団のアジトに偵察に。
将軍の孫、ソウが竜騎士を率いて戦いを行っていました。
ライス王子は、思いがけず救世の乙女ウメボシアを見つけたので、
「戦ってる場合じゃないぞ」
と、戦を止めに駆けつけました。
救世の乙女ウメボシアは、世界を滅びから救う鍵。
世界の財産です。滅びの予言まで三カ月なのに、まだ救世の乙女が見つからず、各国の為政者たちはやきもきしていました。
(なら、伝統行事のような小競り合いはやめるべきなんです……(・_・;))
ライス王子は、砂漠の盗賊団のアジトに行かなければ、ソウと一緒に戦っていたので、戦の場所を知っていました。
とはいえ、竜騎士の戦いは高速で移動するので、場所の詳細がわかったのは、カプサイシングのおかげです。
カプサイシングは、ある程度、近くに来れば、90頭の竜が密集している場所が、なんとなくわかります。
竜なので!
ライス王子は、道案内はカプサイシングに任せて、ここに飛んできました。
この事はタクアンヌは知らないし、ライス王子も彼女に説明する気がないので、作中では語りません。
『救世の乙女は3人の王子に求愛される』
第9話「ライス王子の誤算」
https://kakuyomu.jp/works/822139836823262011/episodes/822139837215635655