牛歩よりもさらに遅い歩みで、新しい作品を書こうと思案しています。
前回は現代ホラーを書こうと決めたので、今は何を題材にしようかと考えています。

ホラーなので怖くなるテーマ(題材)が必要です。
そしてホラーの場合、このテーマが「敵」となる場合が多いです。
ゾンビか幽霊か、殺人鬼か怪物か。
宇宙人か妖怪か、自分の体内に潜む何かか、全く理解できない怪異か。

少し前なら、恐るべき殺人ウィルスによるパンデミックもホラーのテーマになりましたが、さすがに今の世の中では、現実より怖いものは難しいと思います。
今はちょっと読みたくもないですし。

これはあくまで私の好みですが、小説では「見えない物の恐怖」を書くのに向いていると思っています。
なぜなら小説は文章を読んで想像する、恐怖する、楽しむメディアだからです。

たとえば、100体のゾンビが襲いかかってくるなら、その迫力は小説よりも映画や動画のほうが強いインパクトを与えられます。
小説では読み手の想像力を超える描写はできませんが、絵や動画なら想像もできなかった迫力ある恐怖映像を見せることができるからです。

その代わりに小説では、見えない物の恐怖感ならいくらでも与えることができます。
暗い部屋で、ひた……ひた……と聞こえる足音は、文章で読むほうが怖いです。
また主人公の心理的な恐怖は、役者の表情よりも詳しく正確に伝えることができると思います。

そういう点で考えると、ゾンビやモンスターよりも、幽霊や怪異をテーマとしたほうが良いような気がします。
敵がガーッと来るよりも、「分からない何かが起きている」ほうが怖くて面白そうです。
幽霊、怪異、幽霊、怪異……
とりあえず、そんなことを考えています。

そんなことを言いつつも、結局ゾンビがガーッと来る話になるかも知れませんが。
今までの話が台無しになりますが……まあ、それはそれで怖いですから。