異世界(いわゆるファンタジー全般)やらSFやらで登場する、というか登場させる「造語・オリジナル要素」の解説は、どれだけ説明するかの匙加減が難しいです。
私は長編だとSF系作品が多いのですが、そもそも世界観を説明しない派で、例えばディストピア世界なら風景を少し書いて、後は「察して下さい」と読者の想像力に丸投げなので、造語・オリジナル要素に文字数を割けます。
一方の異世界ではどうかと言うと、異世界というか単純にファンタジー世界ものだと何の説明も入れずに「ドラゴンが現れた」みたいにいきなり書いて、それ以降は「察してね」というかなり乱暴な書き方なので、やはり造語に文字数を割けます。
で、造語で構成されたオリジナル要素は、ほぼ必ず説明しないと伝わらない、て当たり前ですが、なので、くどくならない文字数で解説しますが、この分量を間違うと設定厨などと呼ばれてしまいます。
その点、文芸系の作品は楽ですね。
ホラーやエッセイ、ノンフィクションもですが、造語はまず登場しないので物語描写に集中出来ますし、読む側も余計なことを考えずに済みます。
しかし、やはりオリジナリティ風な造語にも魅力を感じるので、ついつい使いがちです。
だってそのほうが盛り上がるから、という単純な理由ですw
あと、他者との差別化要素もあります。
展開はほぼ同じなのに「造語からのオリジナリティで勝負が決まる」なんてことも有り得るから、造語あなどりがたしです。
ちなみに世界観解説を造語共々で延々と冒頭に並べると、9割くらいの確率で読者が離れるというのは、もうそろそろ常識ですね。
読者目線の意見だと「物語を読みたいのであって、設定を読みに来たんじゃあない」というシンプルなものです。
……でも、書きたい、書いておきたい欲は理解できるので、早くそこから抜け出してね、とお節介な助言をして、締めくくります。
※創作持論を率先しては語らないと宣言しておいて、この体たらく。
何というか、この近況ノートを読んでくれる方限定の豆知識になるといいなあ、みたいなノリですね。
「それ、どこかで聞いたことあるよ」の範疇なので許して下さいwww
きっと今後も似たようなことがあります。