ふわ。わたあめのように、ふわっとしている。
そして、甘い。
あっちこっちに、記憶の芯が、右往左往。
右向け右、回れ右、飛んでいけ。
あらら、ちょっと、どこへ行くの。
そっちは行き止まりだよ。どどど、どすん。
ところでねぇ、空にはねぇ、言葉がねぇ、いっぱいあるんだよぉ。
雨の日は、小さな粒にぎゅっと閉ざされて、
晴れの日は、泣きたいくらいに青空の青が広がって、
雪の日は、深呼吸をしてとがった結晶に耳を澄まして、
雷の日は、子羊になってぶるぶると震えて、
わたしを、ふわふわと空想させるのです。
だから、空を想えば、物語はふわりふわりと、無限に浮かんでいくのです。
羽のように軽くてとびきり甘い雨が降るよ。
濡れたままの太陽が眠りこけて晴れるよ。
じゅわっとフライパンで揚げた熱い雪が降るよ。
ステップを踏むくらい陽気な音の雷鳴がとどろくよ。
天気は、感情の組み合わせだ。
物語は、つまり、空の料理なんだね。
そうだよね。
そう思え。
今晩は。ふわふわしている月瀬澪です。
何のことかと言うと、詩を創作するときの感情です。
感性を常に、ナイフのように研ぎ澄ませろよ。
眠い。
寝ます。
おやすみなさい。