紅色吐息（べにいろといき）

わたし達は、禁断の恋に燃え尽きた。

コロナの感染が広がり始めてからはや３年。 感染者は減りつつあり、ここ最近はマスク解除などという話もあるものの、今でもその影響はあちこちにある。 特に病院は、体力の落ちている人や…

町を支配する鷲宮家の跡取り息子、鷲宮一輝が事故死して一年。廃社になった神社で一輝のスマホが見つかった。誰が何のために置いたのか、捜査を依頼された警察官の正語は一輝の弟、秀一と共に…

小学生の頃、家族で出掛けた先で迷子になり、ある事件の被害者になった私。 無意識に記憶のトリガーになる本屋を避けていたようだった。 避けていたはずのその場所に向かったら、当時の記憶…

「探し屋」を営む宗助は、ある森の深くに失せ物を取りにいく。 不気味で不思議なその森には、人々が失くした物が、いつのまにか集まっている。 その仕事の先に宗助は「ほんとうの失せ物」を…

最近、人を殺す夢をみる。そして、その日に限って夢の内容に似たニュースがテレビから流れる。まるで、予知夢のようだ。そして、身の回りに現れる黒い影。この事件との関係は....。 #…

メロンパンと言えばコンビニやスーパーで並んでいる袋入りのもの。 ペットリと表面を覆うクッキー生地の下にポソポソとしたパン。 そう思って生きてきた僕はその出会いで、世界をひっくり…

この時代だから起こり得るミステリー

最近、町で不審な事件が起こっている。 『梶浜町連続男性失踪事件』。 「奴」は町に繰り出し、男達を物色する。 新米刑事の猿渡 矢次(さわたり やつぎ)と無精髭の先輩刑事の藤川 礼一…

本業が冒険者のカミュは、ギルドの診察室で今日も怪我の治療をしている。回復屋のいない辺境の町で、カミュの力が重宝されているからだ。そんな彼の元に怪我人が運ばれてきた。近頃『冒険者狩…

陸上部の落ちこぼれ少女、燕。 彼女は大して速いわけでもなく、ずっと辞めたいと思いながら続けてきた。 だが、高3の春、最後の大会。彼女はついに何かを見い出す。 きっと陸上は好きに…

この小説は「小説家になろう」にも掲載しています。

記憶修理屋という職業は、臨床心理士と精神科医から派生したものだった。しかしその職を持つ彼らは、医師免許があるわけでもカウンセラーとして働いたことがあるわけではなかった。 彼らがな…

カクヨムコン6短編小説部門【佳作】受賞作 中学三年生の優斗は、夏休みの前日に二週間前から学校を休んでいる幼馴染の家に課題を届けに行く。 彼女の部屋に案内された優斗は、彼女の右腕…

　拙作「子育て株式会社」に感想（他サイト）を頂き、その返信を書くにあたり、日本の人口減について長文になったので別文書にまとめました。 　拙作「子育て株式会社」を読んだ後にお読みい…

ホームレスの写真を取っていた僕は老人から不思議な話を聞いた……。 この作品は、2016年5月28日公開時、現代ドラマ週間ランキング第1位でした！ ありがとうございます！^^…

ヒッチコック作品を好きな人ならすぐに分かるオマージュ作品になってます。 ショートショートのミステリーにしました。 久しぶりにショートショートが書けて楽しかった。🖐️

狂ったがん患者の女性は、ぬいぐるみを息子のように可愛がっていた。それを見守る病院の職員二人。しかしそれは嘘で固められたものだった。

元カノが死んだ。 なのに泣けないのには理由がある。 「元」彼女だからではない。

魚水　海里（うおみずかいり）はその名前から「みずタイプ」とか「水属性」とかあだ名されていた。 そのため、勉強はさっぱりだったが魚へんの漢字にだけは親近感を覚え、やたらと詳しくなっ…

雑誌社の依頼でツチノコを探しに行く……。これはただそれだけの話であったはずなのに、それだけでは済まなかったというそんなお話です。３分ぐらいで読めます。 聞いた話で恐縮ですが、これ…

「ゴフッ、た、頼む。あれは……アレだけは燃やしてくれ……」　それだけを告げると、ハンフーン・エロボンの腕のなかでその若い騎士は息絶えた。「安心しな。そのブツは俺が引き受けてやる」…

動物を愛する気持ち、頼る気持ち 健康、 助け合い 感謝 自分だけが頑張っていると、勘違いしてませんか？

アナタへの手紙 素直に言えないから 今月いなくなるあなたに

田舎で開業しているあん摩マッサージ指圧師によるエッセイ……というほどきちんとしたものではなく、独り言・つぶやき集です。 内容もまちまち、文量もまちまち。リラックスして楽しく書いて…

朝いちばんの打ち合わせに使う資料を準備するため、わたしはいつもより早く家を出た。しかし駅に向かう途中、猫に餌をやってきたかどうか分からなくなり、だんだん心配になってくる――。

一分と少しで読み切れる超短編です。

2000字以内でお題に挑戦する企画用です。 【条件】 ・2000文字以内で完結させること ・タグに「孤島のしゃぼん玉」と記入 ・物語であること

一人ひきこもるように暮らしていたエマは、ある日不思議な声を聴いた。声の主は自らを宇宙精神生命体だと告げる。 その日からエマの心は少しずつ変わっていく。 エマの孤独は癒されるのか。…

時は2100年、世界人口は遂に100億人の大台を突破し、少子高齢化に伴う人間社会の生産力低下によって、食糧危機や貧困格差といった積年の問題は悪化の一途を辿っていた。 22世紀を…

完成だ。 あの人の為に一か月もかけて作ったぬいぐるみ。 これを渡せばきっと喜んでくれるはずだ。 自分で言うのもなんだけど、こんなに可愛く仕上がっているなら好感触なのは間違いない。…

路上生活をしている美容師の話。 僕の体験談。

冒険者をやっていた強面のおっさんが、立ち寄った孤児院で戦災孤児に出会った。 その女の子はおっさんを怖がりもしなかったけど、表情がなかった。 その子を笑わせたいと思ったおっさんが奮…

本屋でアルバイトをしている。 時給は最低賃金で稼ぎはよくない。でも辞められないんだ。 ⋯⋯⋯ KAC2023（カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023）参加作品で…

　都市、では。噂がつきもの。 　 　不思議な話。人を誘惑する、あやしい話。耳にしたくない後味が悪い話に、人が人を恐怖させる話。 　と、 　云った――街談巷語で溢れている。 　 　…

※本作は「ゆるプロット交換会」参加作品です。 あなぐま様のゆるプロットを元に執筆した作品となります。 「ゆるプロット交換会」について詳しくは以下リンクから。 https://ka…

19XX年、主人公の謙信は大学生になり、 すぐにスポーツカーを購入した。その時代、｢峠で速いやつがイケてる｣などという 風潮があり、 すかさず謙信も峠を走るがそれは そんな簡単…

中学生の首浦は密かに憧れている大口くんと一緒に自宅で勉強することになった。 でも勉強そっちのけで漫画やゲームに興じてしまう。首浦には大好きな漫画があり、それを大口くんにプレゼンし…

自分の夢を子供に乗せ、子役として息子を活躍させようとする母親。 同時に、子供の大切な時間をそんなことに費やしてもいいのだろうか、と悩み続けていた彼女に、「バーチャルチャイルドアク…

【KAC2023参加作品】 ぬいぐるみ同士の仁義なき戦いが今、始まる！

「とうとう明日はバレンタインだなぁ」 幼馴染の森本司と私（水木）は、互いの想い人について語っていた。 私は同い年の女子医学生、美野沢花澄に好意を寄せていて、バレンタインの当日にデ…

　科学革命を経て人類の社会構造は二極化した。 　ＢＷと呼ばれる支配階級が排出するゴミはAWと呼ばれる埋め立て地へと流される。 　ＢＷで不要とされた人間もまた人権を剥奪された上でA…

中高校生の頃、携帯もスマホもない私たちはいつも「あかね書店」で待ち合わせをしていた。「あかね書店で待ち合わせ」は、私たちの合言葉だった。 （作中の書店名は仮名です）

フィンディルさんの企画に参加します！ 企画ページ →　https://kakuyomu.jp/user_events/16817330653180638267

母が死んだ。 遺品整理に来た私は、実家の倉庫であるものを見つける。 それは私が今まで忘れていたはずの、でも記憶の奥に残っていたものだった。 KACお題:ぬいぐるみ