紅色吐息（べにいろといき）

いつも通りの朝０時。マキシマム尾田の人気ラジオが始まる。でも今日の尾田は様子が変で……。 クロノヒョウさん主催第７回「1000文字以内でミッション全てクリアせよ」参加作品

高校の卒業式を控えたある日、河野雪は突然、母親から「彼氏を作りなさい」と言われ、一人暮らしをすることになる。 新しい場所で、一人暮らしに大学生活と、心身とも疲弊していた雪は、バス…

柳は既婚のサラリーマン。同期である古枝と「ごく普通の不倫」をする。 何度も肌を重ねるうち、彼が出した結末は――。

俺はあるとき『7』をテーマに物語を書いていた。 後ろから覗いた妻は「私が書いたげる」と自分の作品を見せてきた。 「時代遅れだ」と言った俺と、「こっちがいい」という妻。 小説投稿サ…

怪獣ボンボンはヤヴェン博士の世界征服の実現のために、ヒーローとの戦いにも勝利し世界を焼き払い、任務を達成したが――。 バッドエンドの向こう側へ。読書画面をダークモードにするとより…

買ったばかりのお気に入りの傘を盗まれた先崎円は、下駄箱の前で怒り心頭していると、隣の席の堂林晃人に声をかけられる。 一緒に盗られた傘を探してくれるという。 傘は見つかったが、取り…

　チャイムの音がする。ドアを開けたら、そこにいたのは雨に濡れた元彼だった。 　そのまま家に上がり込み、居候を続けていた彼は、ある日突然姿を消した。 　彼の痕跡は全てなくなった。残…

今から10年前、とある王国の王女は重い病気になってしまう。彼女は元々体が弱く、悪化するだけで、長くは生きられないことがわかっていた。その時、彼女がつけていたペンダントから不思議な…

長年胃痛に悩まされてきた人間が、今、ピロリに反旗を翻す！　一匹残らず駆逐してやる！ ピロリ陽性だった作者の、ピロリ菌除去の記録日記。たぶん。

子供の頃の記憶は、あまり残っている方ではない。これは、そのなかでも辛うじて思い出せる出来事だ。

あの３月11日の東日本大震災からはや12年…あの時の記憶を思いだしながら、それからの自分にあの震災がどう映ったのか、どう影響したのかをその後の自分の見聞も含めて描いてみたいと思い…

日暮香奈は階段のないマンション生活を始めようと、不動産屋へやって来た。 車椅子の夫のためいい物件を見付け、その場で契約しお金を支払っただのだが……。

山陰に暮らしています。 その間くらいは日記をつけてみようと思います。 というものでしたが、この度完結いたしました。

出来損ないの薬師のリタが売られた先は、死の武器商人エリオール。 のはずが、リタのイメージとは違って……可愛らしくて、甘味に情熱を注ぐ不思議な人だった。 twitter上企画…

文字愛があり過ぎて周りをドン引かせた亜美。 幼稚園で新聞を欲し、小学校でキリル文字を知る為、捨て身の作戦に打って出た。 でも、言葉を操るのは超苦手。 「きっちょむさんへ よくそ…

今日、エリックは初めての冒険に出る 兄のジョセフと共に危険な長い道のりを小さな足で歩く 兄弟の身体は小さいけれど、その情熱は誰よりも熱い 家族の為に夢を実現する為に命懸けで歩く …

学生の頃、壮絶な虐めを受けていた雨束此処乃(あまつか ここの)と雲仙叶他(うんぜん かなた)の元に、当時嫌がらせをしてきていたクラスメイトから傲岸にも結婚式の招待状が送られて来た…

「あらあなたよく来れたわね？　ここは普通の人には見つけられないはずなのだけど」 　昼も半ば。一見してバーのお店であるその店は、普通のバーなら開店していないはずの時間帯に、普通に…

お金を落としてしまった。が、ぶつかった男もお金を落としてしまったらしい。

KAC2023の「いいわけ」をテーマに書きました。 朝から元気のない同僚の広瀬が気になっていた坂田。話を聞けば聞くほどあきれてしまう「いいわけ」ばかり。

肉食魚たちの捕食は、華やかだが一瞬で終わってしまう。それはまるで、一夜限りで現れ消える祭りの舞台のようだ。最高の祭りを求めて、彼らは今日も海を走る。

崖の上で犯行動機の告白が始まる。問題はそのあと。

山の中には意外と落し物がある。 ハイキングを趣味としていた頃の体験談です。

空には疎らに雲が寛ぎ、地では瑞々しく芝が風に揺れる牧歌的な田舎街、【エルレンテ】。そこで僕とフロウラは隣家同士、幼馴染で育ったが、お互い歳を取るに連れてすれ違ってしまう。遂に十五…

「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト応募作品です。 ある冬の夜、ちょっとお疲れな学生のお話です。

ミステリィ、いわゆる推理小説が好きだが、大して詳しくない作者によるエッセイ。 何とかの十戒やら二十則、と言われてもよくわからないレベルの人間だけど、それでもミステリィについて語っ…

2時間ワンライ、書き出し「吾輩は猫である。」という企画で書いたものです。

高校生になった雄介に女友達ができた。彼女は当たり前のことを知らないのかと思えば、とんでもない能力を見せたりする。もしかしたら彼女、スパイとして育てられたんじゃ……妄想か現実か。舞…

わたしは高校生のときに小さな本屋さんでアルバイトをしていた。 ある日、若い女性が本を探しにきたのだが……。 966文字の短い実話です。

　近未来の地球では、不可解な宇宙からの光線により、ランダムに人々が発火し灰と化す現象が増加の一途を辿っていた。 　発火する人々は、何の共通点も無く無差別と思われていたが......

「おそらくあなたは……外の住人たちに、贄として呼び寄せられたのでしょう」 光と影が逆転した世界で、角の生えた美しい男は微笑んだ。結界に封じられた鬼と、そこに送り込まれた『私』。二…

自分の夢の中に閉じこめられた沙凪。 夢の住人・イミューンに襲われたところを、突然現れた男に助けられる。 他人の夢に入る力がある男の導きで、沙凪は自分の夢を進んでいく。 ふたりが目…

主人公天乃（あまの）は両親から愛されすぎるあまり生き苦しい生活を送っていた。そんな天乃の近くには彼がいた。

深夜バイトの帰り道。マスク越しにも感じた香りで、私は立ち止まった。 KAC2023、４つ目のお題「深夜の散歩で起きた出来事」参加。

7がつく日、それは何かと繋がる日

幼馴染のリコは一言で言えばヤバいやつ。今日もまた混ぜたら危険な気持ちをぐちゃぐちゃに混ぜて垂れ流している。

ある秋の日に出会った魔女と少女の友情話。

深夜の散歩と聞いてこれしか思い浮かびませんでした。 元ネタ分かる人いるんかしら……

KAC2022の参加作です。

星を見るために森に出かけた男の子と女の子のお話です。

「僕の出す問題に全部正解したら、お姉さんは死んでもいいですよ」 海辺で自殺をしようとしていた私に、初めて会った青年はそう言った。 青年の問いに答えながら私は一歩、また一歩、死へと…

その少女は触れただけでどんな病気も怪我も治してしまう力を持っていた。 よって神のごとく崇め讃えられていたが、中には信仰心を持たぬ者もいた―。 お題「ぐちゃぐちゃ」用に考えた話を…

駄目男遍歴。彼女もちょっとエキセントリック。フィクションです。 KAC2023、６つ目のお題「アンラッキー７」参加。

竹原駅に降りた十八歳の女子高生島内友香。 少し不思議な着物姿の女の子たけはらさま。 秋の竹原を舞台にした、ちょっとだけファンタジックな日常の一コマのお話です。

夜中に散歩してると、幽霊に会った。 いやいや、幽霊とかいるわけないだろ。 どうせ見間違いとかドッキリとか夢落ちとかさ。 ………………マジもんの幽霊なの!? ※メンタル弱っ…

この子が七つになる前に。 神の御許へ返さなくては。 返ってきたならその時は。 その子は。 その中身は。