『玄奘西遊記』
https://kakuyomu.jp/works/16817330659188069038の最新話『貞観二年 弘福寺にて』
https://kakuyomu.jp/works/16817330659188069038/episodes/16817330666240268977を投稿しました。
これで、一幕は終了です。
最終回ではありません。あくまで、第一幕のシメです。
次話から第二幕が始まります。
3559字と、また少し多めになってしまいました。お許しください。
ここに道昭、という僧侶が出て来ます。実在した日本の御坊さんです。遣唐使として唐に行き、玄奘三蔵に8年間師事した人。
日本法相学の最初の伝来人らしいです。
逸話からは、穏やかな人だった事が伺えます。
像もあります。ちょっと猿っぽい顔をしているのが面白い。悟空みたいです。
玄奘に目をかけられて部屋の一部をかし与えられた事や、「西域での旅の最中に梨をくれた僧ににているよ、お前は」と言われた話などは、資料から持ってきました。
また、基という異色の僧も、実在の人物です。僧戒が厳しかったあの時代に、本当に酒も女も経典も全部やりとげたかは定かではありませんが、逸話としては残っています。
それから、弁機という僧が『大唐西域記』の編纂に従事したのも本当です。この僧侶なかなかの色男で、スキャンダルで大変でした。陰謀説もありますが、死刑にされてしまいました。なんてこった!
こんな感じで、一幕、終わりました。
長いお話、読んで頂きありがとうございます。
でも、まだまだ続きます。
今後ともよろしくお願い致します!