本日正午より、『深層解鳴』という作品をスタートさせました。
タイトルは投稿予約するまで何も考えていなかったので、新規作成する時一番最初に思いついた四文字を採用しました。
物語を想像する際、僕は割と展開をイメージで捉えることが多く、細かなディティールや設定は割と書きながら積み上げていきます。
そういうスタイルだからか、書いているとどうしても詩的で遠回しで漠然とした表現方法に偏りがちです。
僕個人としては、「誰でも分かるような単語だけど、組み合わせ次第で不思議な文体になる」感覚がとても好きなので、たまにそのまま勢いで採用することもあります。
しかしそれでも、まだまだ沢山の言い回しを捨ててきました。それが勿体無いなと思い、今回掲載する事としました。
ローンチでは四つの詩を公開しており、それぞれ「このフレーズを使いたい」とか「この単語から膨らませたい」という異なるスタートラインから制作が始まり、その場その時に三十分以内で作り上げる事をマイルールとしています。
詩って普通の小説以上に生モノで、その瞬間にしか紡げないものだと思うんです。途中まですごく良いものが書けていても、次の日になったら一文字も続きを書けなくなる、そんなくらい刹那的なものだと考えています。
そして後から振り返って手直しすると、どんどんドツボにはまり、理詰めで考えたくなっちゃうんです。
でも詩ってイメージをイメージのままに表現するものだろうと感じているので、ロジックはそれほど必要ないと思うんです。
感覚で書いてはいるんだけど、無意識的に何かと何かが結びついたからその文章が出来たはずなんです。
だから三十分ルールは今後も守っていきたいですね。途中で詰まって書けなくなったら潔く消してしまう。それくらいの一点集中スタイルで進めていきたいです。
また、ライフワークと言いましたが、これは常々なにか一つ持っておきたいと思っていました。
かつては『変異性パラノイア』という作品をライフワークにするつもりでしたが、あのグロテスクで陰鬱なものが今ではもう書きたくなくなっちゃったので、あちらはいずれ畳んでしまうつもりです。
今後は『深層』をライフワークとして細々更新していきます。不定期更新です。
なお、最初の二つだけは『覚醒器官』をモチーフとしたものです。覚醒で歌を作るとしたらどんなのだろう、というところから築き上げました。
今後は残り二つのように、完全に独立したイメージから作るのか、はたまた特定の作品などをベースにしていくか、それはその時々で変えていこうと思います。
詩というごくごく短い世界の中で、ほんの一瞬でも琴線に触れる表現を見つけていただけたら嬉しいです。コメントやレビュー、考察などもいつでもお待ちしております。
それではまた!