※こちらは本編のネタバレを多分に含んでおりますので、
本編をご覧になった後にお読みになることをお勧めいたします。
これは薬草園を荒らした猫に怒っている利光です。
おじいさんを書くのは難しいです。
利光は暁~のキャラの中で、最初に生まれたままの路線でずっとラストまでかけたキャラです。(弥生は一番最初はあれでしたが、途中紆余曲折しました)
暁~の内容は、歴史ものとしては軽めで、アクション的な要素を多めに入れているため、浮ついた印象を読書に与えてしまう可能性がありました。
それを利光がいることで、うまい具合に設定の穴を補修してくれたり、説明・つっこみ役になってくれたので、それはよかったなと思います。
また、多様な年代の人間が物語にいることで、その時代の含む人間の幅みたいなものが出せて、広がりが出るなと思いました。
医者のイメージは緒方洪庵や、華岡青洲、初期に予防接種を考えた方がたを参考にさせていただきました。
予防接種云々の話はとてもおもしろく、時事的だしドラマチックで扱ってみたい気持ちはあったのですが、
すでに大奥や鹿の王など有名作で取り扱っているテーマだったため、今回はそういう話はなしにして、毒と言うシンプルに解決できる話にしました。
昔の医療の話はとても興味を惹かれます。
利光は好きなキャラなのですが、中身はわりと心配性でおせっかいな性格のため、書きやすいキャラになりました。
また、若いときの利光は美人だったという設定があります。
ちなみに利光と言う名前は東海●●●●のとしみつさんから頂きました。
このご時世に古風なお名前だなとおもったので印象に残ったのかもしれません。
あまり意味はないのですが。この先名前を変えて出すかもしれません。
これも余談ですが、暁~では最初、ショタキャラを入れるつもりでした。銑鉄を嫌っていて雄飛を崇拝してるというような設定のキャラでした。
しかし、ページと展開の都合上割愛されてしまいました。
銑鉄と雄飛の設定は、初期とはまったく違ったものになったので、このショタキャラの案は次回どこかで使いたいです。
ただ、このキャラにはボケとして場を和ます、という面があって、それはパン屋のお兄ちゃん、朔太郎の設定にそのまま生かされました。