思った以上にロシアがしぶといというのが実感です←ウクライナ紛争
ロシア軍による全面攻勢の屯坐もしくは全面崩壊を6月から7月と推定していたワイからすると、現在の攻勢屯坐とちょっと前のドンバス地域での全面潰走が二ヶ月ほどズレた事は、西欧諸国のガス代金支払いが続いていたために可能だった「延長戦」だったと考えています。その意味でヨーロッパは罪深いとは思います。
そうは言っても軍事物資の補充・拡充は別物で、これに関しては想像以上にロシアが溜め込んでいたんだなぁ…と感心しています。中国は想定通り「弱いやつ・下手うつやつの味方などしない」という、ごく当たり前の正しい判断が出来ていることから習近平氏の政治的見識が今なお健在であることが判ったのですが、同時に激しい対新コロ対策で国内景気が想像を絶する程、衰退しているので、ロシアに肩入れする余力などまったくないというのが正解かもしれません。
この分だともう暫くロシアは続くのでしょうが、プーチンさんが相変わらずリベラル全開で、(いまや誰も受け入れてくれないのに)世界との協調+現行のままでのウクライナ紛争の勝利を目指すという、もはや有り得ない不可能を追い求める「夢追い人」化している以上は、2024年くらいまで延命が可能だったとしても、もはや超大国としての地位はなくなるのではないでしょうか?
プーチン政権が崩壊するか否かはともかく、「敗戦ではないが、撤退」という事実上の敗戦という形になりそうで、その後現政権が崩壊した後で仮に戦後の日本のようなアングロサクソン化(≒西側化)ということになれば、残るのは中共のみ…となり、もしかしたら米国では既にこの事を織り込むようになってるのかもしれませんね。
米国共和・民主の数少ない共通点が対中強硬論で、もはや対中融和派はいないようです。ならロシア戦というのは「プーを潰して、西側に組み込む」というのが一つの目標で、その後で本来の強大な「敵」を包囲殲滅するのが究極の目的…なのかもしれません。
困ったことに、我々日本は中国相手に毎年1兆円近い黒字を出し、中国国内に50-80兆円もの有形無形の資産を投下しているだけでなく、インバウンドなどの収入で数兆円(最高潮時には4兆円を越え、これは半導体製品の輸出総額と同じ)+1000万人もの中国人が来日しているだけでなく、いまなお90万人近い中国人が日本にいるという事を考えると、「今回の対露全面金融制裁が中国相手に発動されたら?」…という、我々にとっての悪夢もいまから想定しておかないとダメだと思うのです。
この後、限定的な対中国戦争というのが現実に発生すると考えたほうがよく、その時には日本にとって凄まじい経済的犠牲が出るのは必至で、いまのドイツと同じ立場になるかと思われます
日本経済、瀕死の状態になるのは必至ですね…(๑¯ω¯๑)
ロシア殲滅は対中包囲網の「北側の地盤固め」に過ぎないとしたら?…という話でした。