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色のおはなし

こんにちは。桜井です。今日は大雨に警戒だなんて言っていたのに、陽が射してきました。窓から明るい西日が。今年の梅雨はどうなってるのかしら。

さて、最近ある方と色のお話をして、とても楽しかったのでこちらでも少し色のお話を。

私、色の名前が好きなんです。そんな本も買ってしまったくらい。
「色の名前 507」といいます。和名も洋名もどちらも載っていて、色の名前を読んでいるだけで、なんだろう、きゅ~ぅんとくるのです。変ですかね? 
最近、百人一首がらみのエッセイを書いているので、和の色の名前に響きます。鴇色《ときいろ》、韓紅花《からくれない》、唐紅《からくれない》、朽葉色、紅海老茶、鴨の羽色《かものはいろ》、水浅葱、瑠璃紺、藤紫……。なんて素敵な名前をつけるんだろう、昔の方々は、と唸ってしまいます。そしてその素敵な名前を使ってみたくなる。
洋風もいいですよ。Shell pink Mauve Carmine Apricot Tangerine Sepia Mimosa Amber Celadon Turquoise blue Midnight blue Sky grey……。こんな色の名前を読んでいるのが、至福の幸せなのです。私にとって。

以前、カラーコーディネートの初歩だけ勉強したことがありました。胸の前に何色もの布をあてて、あなたにはどれが似合うか診断するアレです。

人は大きく分けて似合う色によってふたつに分けることができるそうです。人種関係なく。黒人も白人も私達黄色人種も。そして同じ黄色人種でもふたつに分かれるし、黒人でも私と同じ種類の人もいる。
そのふたつをさらにふたつに分けて4つの四季になぞらえたグループを作ります。春タイプ・夏タイプ・秋タイプ・冬タイプ。
それぞれの説明をしていると長くなるので、興味のあるかたはググったりウィキったりしてみてください。簡単に自分のタイプが診断できるページもあるはず。

私は初級だけだったので、種類の勉強をしたのと、布をあててもらって診断してもらっただけです。友達は人さまに診断してもいい資格までとっていまや活躍中。彼女が資格をとるまでに「練習台になって」と周りの友達で何色が似合うかの診断の練習をするのをよく見物してました。
「ホントだ! その色、ものすごくよく似合う!!」
「その色、Aちゃんにはすっごい似合ってたけど、Bちゃんにはちょっとね……」
みんなでああだ、こうだと言いながらとても楽しい時間でした。

私は秋タイプ。オータムだそうです。赤や橙、茶色でも少しくすんだ色。友達が言うには生のにんじんやかぼちゃの色はスプリング(春タイプ)なんだけど、煮込んだにんじんやかぼちゃはオータムだそうです。
「だからね、カレーライスとかビーフシチューの色がとっても似あうのよ」
確かに茶系ややや濃いめのオレンジやマスタードの布はその診断でもよく似合ってた。でもね、カレーやシチューが似合うってその表現はどうなんだ? 喜んでいいの? 

その友達が言ったのです。
「私はウィンターで白が似合うの。だから最期は綺麗に旅立てるの。死に装束も棺の中も真っ白でしょ?」って。
オータム・スプリングにとっては白は似合わない色なんです。アイボリーやクリーム色ならいいんだけれど。
どうするのよ。私死んだらカレー色の棺でも用意してもらうの? (笑)

その資格をとった友達の持っていた診断用の色とりどりの布がとっても素敵でした。色好きの私は1日だって眺めていられそう。スプリング、サマー、オータム、ウィンターと4種類に分けられて全部で100色くらいはあったかなぁ。スマホで写真を撮らせてもらって、今もときどき眺めてます。


今、窓からはSunlightの光が差し込んでいます。空はね、セルリアンブルーってところかな。空色っていう色もあるんですけどね、今日の空よりはもう少し薄い色。

なんだか幸せ。毎日が薔薇色なんて言わないけれど、穏やかなアイボリーくらいの暮らしができたらいいなぁなんて。アイボリーは日本語で象牙色。私の好きな月の色。

2016.6.23 up 桜井今日子

9件のコメント

  • 如月 ちあきさま

    始めまして。訪れてくださってありがとうございます。
    お名前拝見して驚きました。
    それというのも、私、幽月邸の物語をいくつか拝読させていただいていて、その流れで如月さまが皆さんの作品を紹介されているのを知っていたのです。
    レビュー以外にもこうやって他の方の作品を紹介する方法があるんだなぁって感心したのです。だって、しっかり読み込まないと書けませんもの。

    そんな方が、幽月邸企画には参加していない私のところを訪れてくださっていたなんて、今日は朝から眠気が吹っ飛びました(笑)。

    拙作を読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。嬉しいけれど、恥ずかしい。もしよかったら、バッサリ言って下さいね。今から首を洗っておきます(笑)。


    色のおはなし。
    嬉しいです。そんなつながりでコメントまでしていただけて、書いてよかったです。
    御作、拝読しました。紫苑くん、深紅ちゃん、萌黄サン、浅葱ちゃん。ホントだ。どれも色の名前だ。深紅、ないんですよね。でも紅を深くした色。字から想像がつきますものね。
    拙作で使っている白光色もないんです。でも、想像して、ってカンジで使いました。逆にあっても説明をしないとわかってもらえないような名前の色もありますしね。

    現在、拙作のエッセイで百人一首ネタを書いているのですが、色がらみのエピソードを書いています。まだアップしていないのですが、十二単のお話です。よかったら、ほんとに気が向いたら、ほんとによかったらでいいので、読んでみてください。

    こちらこそ、たらたらと長くなってしまいました。
    朝から嬉しい気分にさせていただいてありがとうございました。
    如月さまのページにも遊びに行かせていただきますね。
  • 如月ちあきさま

    またお返事くださりありがとうございます。
    色の話、好き同士だとつきませんよね。ふふ。新橋色知らなかったので調べました。綺麗な色! あの新橋に由来しているのですね。現代のサラリーマンのお父さんからはちょっとリンクしない色ですけれどね(笑)。素敵な色を教えて下さって有難うございます。

    如月さまのエッセイも拝見しました。まだ全部ではありませんが。ものすごい読書量ですよね。ひょっとして如月さまだけ特別に1日が48時間あります?

    そしてあの心のこもった丁寧で温かい文章。あの書店に並べていただくのですか? どうしますか。緊張してきた。今さらおめかしもできないし。どうしましょう。
    あの、ご無理のない範囲でいいですからね。「ちょっとウチの書店には……」と思われた場合はカットして下さっていいですからね。またお手にとっていただけるように頑張ってみますので。

    今日子
  • ちあきさま

    こんばんは。今、ちあきさまのノートにお礼を書かせていただきました。本当に有難うございました。お心を少しだけでも傾けていただけたなら嬉しいです。なんだか今日は朝から眠気を飛ばしていただき、夜は夜で気分をよくしていただき眠れそうにありません。私は2〜3時間の睡眠ではちょっと……(笑)。それにしても、読むスピードがお早いですよね。スゴイ。

    ちあきさまが紹介なさっている他の方の作品を読み始めました。あたりまえだけれど、皆さんそれぞれに色があっていいですよね。

    そうですね。水色というか、薄緑というか、少し黄も入っていますよね。カラーコーディネートでいうと、イエローベースかな?
    ホント、楽しいです。こんなおしゃべり。
    お忙しいでしょうけど、ときどき付き合ってくださったら嬉しいな。

    今日は本当にどうもありがとうございました。

    今日子
  • 如月ちあきさま

    追伸

    あなたさまの近況ノート拝見しました。
    ありがとうございます。
    話しかけてくださって嬉しかったのはわたしの方です。

    恥ずかしいので、こちらでお礼を言わせてくださいね。見てくださるといいんだけど。

    また、お付き合いくださいね(^_−)−☆。


    今日子
  • 今日子さん。ちあきさんとの 色のお話、すごいですねー。
    色で繋がる縁だなんて、すてきだな。

    私は、前に 占ってもらった時に、「春」でした。
    でも、普段は 茶系のたぬきのような 服ばかり 選んでしまう。

    もう少し、春らしい雰囲気が纏えるような
    自分に なりたくなりました。

    また、お喋りしましょう。 今、百人一首 読ませていただいています。
  • 菜摘さま

    こんにちは。よかった。気づいてくださって。
    遊びに来てくださってどうもありがとう。

    「春」! スプリングなんだ! わぁ、おかげで菜摘さんのイメージ膨らむわ。フレッシュなにんじんやかぼちゃの色。コーラルピンクやポピーレッドもスプリングさんの色よね。
     でも、たぬきさんって(笑)。ごめんなさい、たぬきの着ぐるみしか頭に浮かばないわ。でも茶系はスプリングやオータムの色だからそれはそれで似合っているような気もするけれど。

     ちあきさんの「六月の本棚」へのレビュー、すごいですね。ふぉぉぉぉって唸っちゃった。あんなレビューを書いてもらえる菜摘さんがスゴイのだけれど。
     なんだかそんな素敵な人たちとお話できて嬉しいな。きょうも幸せ。どうもありがとう。

    煮物の今日子より
  •  うわ~。久しぶりにやってきたら、と~っても楽しそうな会話をされていますね! 私も、色、大好きなんです! 
     冒頭にあった色の本、のぞき見してみて欲しくなっちゃいました。ゲットしようか思案中(笑)

     色の名前みてきゅうんってなる感じ、わかります!!

     ジャパネスクの影響もあるのかもしれませんが、和の色が結構好き。氷の襲とか桜の襲とか、そういうのにも惹かれます。
     今日子さんと色の話までできるなんて嬉しい限りです(^▽^)
     ちあきさんのところにも行ってみようっと。
  • 秋生さま

    こっちにも遊びに来てくださって、どうもありがとう。

    嬉しいわあぁ。色好きな人。たくさんいらして。
    ちあきさんのところも菜摘さんのところも行ってみて。

    やっぱ、和の色、いいですよねぇ。あの命名センスには惚れ惚れしちゃう。そうそう、今書いている百人一首エッセイで十二単のこと書いたの。まだアップしてないんだけど。氷の襲! 桜の襲! いいよねぇ。素敵だわぁ。もうすぐアップさせるのでぜひ読んでみてね。襲のことも書いた(^_-)-☆。

    色といい、ジャパネスクといい、嬉しいな。好きなモノが同じで。
    色好きな人とかジャパネスク(というか氷室冴子さん)好きな人とか募ったらたくさんめぐり逢えそうな気がしてきた。
    みんなでチャットとかできたらいいのに。

    あ、色の本、とりあえずは本屋さんか図書館で見てみて。
    ちなみに2500円。何の営業をしているんだ。私は。
    拙作でも参考文献として利用してるのです。ふふふ。

    なんだか毎日幸せだわ。
    どうもありがとう。

    今日子
  • ちあきさま

    ちあきさまの近況ノートにも書かせていただきました。混乱させてごめんなさい。

    他の方も見てくださっているかもしれないので、こちらでも少しだけ書かせていただきますね。

    現在連載中の「百の景色 百の想い」の構成のことです。
    ごめんなさい。わかりづらい構成でしたよね。
    目次は歌番号ではなく、歌の分類別なんです。女子の恋とか季節別とか。
    そして更新の順番は歌番号順にしたのです。恋の更新が続くのもつまらないかなと。

    更新し終われば、分類別の並びになるからいいかなと思ってましたけれど、連載中に読んで下さっている方には混乱させてしまいました。ごめんなさい。

    紹介文に注釈をつけさせていただきます。
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