こんにちは。桜井です。遊びに来てくださってありがとうございます。
九州の方は雨で大変な被害が出ているし、関東は水不足が心配されています。だから、この前のノートでもお願いしたのに。被害の出ない適度な雨でねって。恵みの雨であってくれますようにって。空さん。
本日、ふたつめの小説『空から綴る物語』が完結いたしました。1作目『月に願うこと ~ wish upon a moon ~ 』を空から月が眺める形式で書きました。つたない作品を読んでくださった方、どうもありがとうございます。
反省は多々あります。まず本編よりも長くなってしまった。もう少しまとめる努力が必要なんだと思います。でもね――、せっかく生み出したわが子のような文章をね――、これを削るのはなかなか勇気がいることで。それを皆さんはされているのですけれどね。切磋琢磨とはよく言ったものです。
それから視点の問題。以前もノートで書いたのですけれど、1人称でいくのか、3人称でいくのか。絞り切れませんでした。1人称で書くとエモーショナルにはなるけれど、その人が見聞きしていない場面が絶対出てくる。相手の気持ちが描けない。3人称で書くとどんな場面でも描けるけれど(神視点)、やっぱり客観的になってしまって、感情移入しづらくなってしまう。それでも他の方の作品は心揺さぶられる作品も泣ける作品もあるわけで、やっぱり勉強不足なわけです。
そして、時制の問題。いつの時点からこのエピソードを書いているのだろう。現在形? 過去形? 以前、時系列は乱すな、過去から現在に忠実に描けとノウハウ本に書いてあったのですが、私の場合、乱しまくり……。伏せておいてあとから書きたい事実とか回想の場面が多すぎたのかなぁ、読んでくださる方を混乱させているのかなぁとは思いました。自分はExcelで年表作ってますけれど、皆さまにはそれはないわけですしね。
なんて反省文になってしまいましたが、一応 Fin. です。いつか上の反省を踏まえた改訂版ができたらいいな、と思っています。遠い未来にね。
レビューなんて言いません。もし、ご意見、ご感想などがあればお聞かせくださると嬉しいです。ド素人にアドバイスもあればぜひ!
そして、これは1作目でもしたことなのですが、今回の『空から綴る物語』も音楽を聴きながら書き進めました。前回ほど大量でないので紹介させてください。
Fly me to the moon
Moonlight serenade
moon river
The rose
only love
she
Because I love you
If we hold on together
それから、最終話のEndless storyはMISIAさんの「果てなく続くストーリー」を聴いて書き起こしました。近所のカエデの並木道を歩いていたときにあの曲が頭の中で流れてきて、あの光景が降ってきました。私の元に。
曲の力を借りずに自分の表現力だけで勝負しろ、というご意見は当然あると思います。自分だけが曲を流して、小説を書いて、いい気分に浸っているのかもしれません。
前回の最終回の朝は立待月《たちまちづき》が待っていてくれたとお話したのですが、今日の朝は小雨の降るくもり空でした。それでもね、今日の月も月齢でいうと17番目、立待月の日だったのです。前回から月のサイクルとしては2周巡っての立待月。その偶然に勝手に感動してしまいました。最近梅雨空なので、あまり見られないのですけれどね、月。
さて、2作目の終了を待たずして始めてしまったエッセイ。百人一首のエッセイなのですが、こちらにも『月』がたくさん登場します。昔の方々もそれぞれの想いをこめて見上げた月を数百年後の私も見上げ、焦がれ、そして願う。しばらくは昔に思いを馳せながら空を見上げます。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。本当に本当にありがとうございます。心からお礼申し上げます。月を見てみてください。私がいつも感謝していると月が皆さまを照らしてくれますように。
2016.6.22up 桜井今日子