こんにちは。桜井です。私の小説やこのノートに目を通してくださり、ありがとうございます。
今日、『月に願うこと ~ wish upon a moon ~ 』がエピローグの更新となり、小説が完結いたしました。3月15日からの1か月以上何度も訪れてくださった方々、毎日様子を見にきてくださった方々に心から感謝申し上げます。恥ずかしながらも、自分の作品を読んでいただけるのがこれほど嬉しいこととは思いませんでした。
初めて書いた小説で、初めての投稿でした。こちらのカクヨムさんでの皆様との出会いで学ぶことばかりの日々でした。まだまだ拙い私の作品だけれども、それでも書き終えてみました。
今年、何かと話題の不倫……。
この物語を書き始めたのは去年の夏のことでした。
かなり初期のタイミングから公開は2016年3月15日と決めました。それが今年になってから報道される数々の不倫騒動。この物語を公開するにはよくない時期でした。
私は決して不倫を推奨しているわけではありません。もちろんいけないことです。社会的にも倫理的にも間違っていると思います。
この物語で書きたかったのは、不倫を美化することではありません。
人生の選択は必ずしも正解ばかりではない。間違った選択をしてしまったときに、人はどうやってその後の道を歩いていくのかを書いてみたかったのです。美和と裕人の選択はあるひとつの選択に過ぎません。それから美和にとっての間違った選択は何だったのか。裕人の選択は間違っていなかったのか。
誰にだってやりなおしたい恋のひとつやふたつがあることでしょう。だからといって、すべての人にこの物語のような選択がベストとも思いません。
受け取り方は人それぞれなんだと思います。何かしら感じていただけたら嬉しいです。月が最後に語っているように、幾千幾万とある物語のうちのひとつです。
実は続編というか、アナザーストーリーがあります。
もし、この「月に願うこと」に懲りていらっしゃらなかったら、お付き合いください。タイトルは「空から綴る物語」です。今週末から更新していこうと思います。
今朝、早起きをして西の空を眺めると明るくなりかけた空に17番目の月が浮かんでいました。月の出を立って待つ立待月です。今月はお天気が悪く、14番目の月も満月も眺められませんでした。けれども最終回の今朝に出会えた月は、月の方が私を待っていてくれたのでしょうか? 朝から得をした気分で嬉しくなってしまいました。
美和と裕人の心のよりどころの月を、ほんの少しでも皆様のお心にとめていだだけたなら、そして、ふたりのストーリーにわずかでも寄り添っていただけたならこれ以上の幸せはございません。
「空から綴る物語」でもまたお会いできることを祈りつつ、「月に願うこと」のエンディングとさせていただきます。
ここまでお読みくださり、心から御礼申し上げます。
皆様のお心にも花が咲き、月の光が照らしますように。
2016/4/26 up 桜井今日子