※カクヨム近況ノートはR15でも禁止なので「石鹸系」って何?とは聞かないでください。しかし念のために言いますがこれを中高生向きに売ってたというのがもう社会病理だった気がします。
で、この国のラノベってそれまで15~22歳までのものだったものを「萌え」と称して2002年頃から独身社会人男性に向けて15~30にしたのが「終わりの始まり」でした。たしかにラノベ市場は130億円から300億円になりましたが一方でエロを求めていない中高生や本格ファンタジーや純愛系(特に女子)を求めていたラノベ読者がもう既にこの頃にラノベを見放し……そして2009年をピークにラノベ市場はいったん下がります。そして2011年の東日本大震災というショックを受けるわけです。文庫版のラノベ市場ピークは翌年の2012年で石鹸系ブームと言われたのはこの頃でした。大震災の翌年ですよ?私は病んでると思います。そして同時に異世界転生ブームが起きました。あまりにも破滅的な現実を見たくないという読者のニーズに答えて自分の唯一のよき青春時代だった少年時代にゲームした世界をベースにした異世界転生ブームというものが起きり2016~2017年に第二ピークになります。そして2015年頃にはこの石鹸系も駆逐されて行きます。もうコア読者層は疲れ切って性欲すら衰えたのでしょう。こうして20年もの間完全に中高生をのけものにしたせいでラノベはたくさんの敵を作ったのです。
気が付けばラノベのターゲット層は男子15~52、女子23~55という信じられない状況になりました。そして管理職の年齢まで引き上げても読まれることは無かった、ただだたラノベの価格だけが上がっていき見捨てられたというのが現実だったんだろうなって。
気が付いただろうか。ラノベのターゲットコア層はずっと1990年以降「団塊ジュニア世代」のままだったのだ。