『積乱雲は見ていた／語り継ぐ戦争　🎆』番外編・全６話

下総関宿藩主で家康の異父弟・松平康元の娘満天姫は家康の養女として安芸国広島藩主福島正則の養嗣子・正之に嫁ぎ直秀をもうけるが、正則に実子が誕生して正之は暗殺される。徳川にもどされた…

豊臣家の滅亡で天涯孤独になった月姫は義理の母・千姫に助けられ、女性の駆け込み寺・鎌倉東慶寺の住持となる。全２話。

江戸市中で秘密裏に誕生し、幼くして信濃高遠藩保科家へ。のち、異母兄に当たる三代将軍・家光に篤く遇された智将。＊本作は史実と伝えられる事柄以外は作者のフィクションでございます。久び…

女性剣士＆衆道のカップルが絵島生島事件の真相を探る。 享保5年1月1日（1720年2月8日）丑の刻。信濃高遠城下花畑地籍の「絵島囲み屋敷」に賊が押し入り、館を警護する「花畑衆」…

沈潜していた諒子は復活！ 温めていた原稿を公開する。

おのづから　あいあふときも　わかれても　ひとりはいつも　ひとりなりけり 信濃・佐久伴野庄で「踊り年仏」を開始したのは、一遍上人に同行した妻・超一房だった

最愛の夫・島津久保を亡くし、秀吉の命で再婚した義弟・忠恒（のち家久）から生家・鶴丸城を追われた亀寿姫は、粗暴で酷薄な家久への完全復讐を誓う。 「タイ捨流兵法」の達人にしてくノ一…

事件から４２年後に書かれた『仮名手本忠臣蔵』で悪者に歪曲された吉良上野介。 配流先の諏訪高島城で21歳の生涯を閉じた孫・義周が明かす、一連の事件の真相。

大久保長安事件への連座が理由とされたが、そのむかし、家康の懐刀と言われた父・石川教正は、一族郎党を引き連れて豊臣秀吉のもとへ出奔していた。果たして30年後の報復はあったのか。

清王朝最後の王族・第十代肅親王善耆（ぜんき）の第十四王女・愛新覺羅顯㺭（けんし）として生まれた少女は、軍部・民間の野望渦巻く大陸での成功を夢見る大陸浪人・川島浪速の養女に献呈され…

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ――華やかにして衝撃的な代表句で他を圧する杉田久女。ほとばしる才気ゆえに誤解され、非難され、苦悶の最期を迎えた天才俳人の生涯を、長年のファンの視線で活…

　初代松代藩主真田信之の正室小松姫は、頭に白鉢巻き、嫁ぎ先真田家の家紋「六文銭」入りの胴丸に、養父徳川家康の家紋「三つ葉葵」入りの陣羽織を重ねた勇猛な肖像画や、男勝りと言われる気…

　江戸末期の文化５年（1808）。浅草・伝法院通りに中堅どころの店を構える書物屋・信濃屋は「だれかを傷つける意図で出版された邪な本、志の低い本は絶対に扱わない。それが商人の矜持っ…

勘当したはずの忠輝に、末期の家康はなぜ天下人の証しの笛を託したのか？ 五六八姫（伊達政宗の長女）、千姫（徳川秀忠の長女）、阿梅姫（真田信繁の５女）。 忠輝をめぐる３人の美姫…