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うんちく語りたい…

 初夏の時期とあって少し歩くだけで汗が体にまとわりつく。織田信孝率いる織田家の大軍は幾つかに別れつつ中国街道を西へ向かっていた。

 そこへ伝令の騎馬が慌てた様子で駆け寄って来た。男は汗にまみれそうとうな距離を走ってきたとみえ、人馬共々疲弊した様子である。信孝の側衆と短くやりとりしたあと、下馬すると地に面を伏したまま姫路城の件であるむね伝えた。

「姫路でなんぞあり。苦しゅうない面を上げつぶさに申せ」

 信孝は羽柴秀吉に何か動きがあったことを察し、幾分緊張した面持ちである。側に控えている幸田孝之や幸田広之も伝令の方を見つめた。

「申し伝えます。さる水無月の四日、羽柴筑前殿家中の黒田孝高殿別心にて姫路城を立ち去った次第。現在、黒田殿は山崎城へ入り、羽柴勢と小競り合いをしております」

「何と、孝高が秀吉に反旗を翻したのだな。孝之、話を聞いたであろう。孝高の使者も一両日中に我らのもとへ馳せ参じるはずじゃ。これは僥倖である。秀吉の懐刀である孝高が我が方へ寝返ったとあれば、羽柴家中や毛利にとって痛手」  

「信孝様、これは願ってもないことでございますな。この好機を逃す手はございますまい。さりとて孝高もなかなかの曲者なれば、ご用心を」


 とか、こういう感じだと小説ぽいですが、これやると真面目に話進まないし、そもそも書いてる私が面白くありません。うんちく語りたいからねぇw

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