お久しぶりです。
11月7日にPHP文芸文庫さまより『京都東山「お悩み相談」人力車』を発売することとなりました。
僕にとって2冊め、そして初の文庫となります。
人力車夫のバイトをしている若者(でもアラサー突入)がさまざまなお客様を通して一歩進む、そんな話です。
現在小説投稿サイトエブリスタに掲載しています「ふめつのおとこ」を大幅加筆改稿したものです。
他サイトに掲載したものの書籍化を宣伝するのはどうだろうと悩みましたが、『熊本くんの本棚』を読んでくださったみなさまにお伝えしたく、書いております。
作業をしているあいだにコロナによる自粛がありました。
「こんなときどんな小説を書いたらいいのか?」そんなことを考えながらああでもないこうでもないと書いていました。
作中にはコロナについて一切触れていません。ただ、読んでくださっている間和んでいただけたらと、やたらワイワイ人物たちはしゃべり、そして旅行も難しいですから、京都の「ええとこ」を散りばめたりしました。
自分が読みたいものを書いたのかもしれません。
文庫ということで、モバイル京都、そしてお守りのようなものを作れたらと思いました。
もちろん自分の人生を生きるというのは厳しく、過酷です。内面を観ることはできることならば避けたいところでしょう。『熊本くんの本棚』とはまた違った形で、現在をサヴァイブする小説を書けたと思っています。
そして『熊本くんの本棚』どうよう、いっぷうかわった小説になりました。
本屋で見かけたら、どうか手に取っていただけますように。
表紙買いもアリです!
どうぞよろしくお願いします。
キタハラ