きみどり

幼馴染のお小夜が、首を吊った。

「因習村座敷牢人外青年祭」参加作品です。あの夏あの川で死んだはずの兄を座敷牢で見つける話。

髪はなんぼ長くてもええですからね　因習村成分は低めです、すみません

わたしがその村に連れてこられたのは十三のときでした。 村で過ごした数ヶ月のことは今も鮮明に覚えています――。 ある老女の闇深い告白。彼女が地下の座敷牢で見たのは一体何者か。 …

　彼の名前は鈴木一郎。カクヨムのBL小説の登場人物で攻めである。彼は地の文が読めるタイプの登場人物なので攻めの自覚もあるし、なんならタイトルも読める。 　受けを探しに因習村まで来…

自主企画「因習村座敷牢人外青年祭」に参加しました。 全て終わったあとの因習村だった土地に、度胸試しだと乗り込んだ若者たちの話です。

「因習村座敷牢人外青年祭」参加作品。 お世話係の村長の息子とお世話される男姫巫女の話。

その家には地下牢と拷問室があり、一人の青年が「練習台」としてつながれていた。 家に連綿と受け継がれたその「兄さん」と「俺」の関係とは。

　牧野忠は不倫をしている。 　そんな時に、妻から提案された「オープンマリッジ」。 　不倫し放題？　妻公認で？　最高だな！ 　ちゃんと契約書まで交わして、なんの問題もない。 　は…

―田岡の者は死んだら一部をお山に返す。 古い慣習を嗤い、全ての物を古臭いと切って捨てた父は山の祠の前で息絶えていた。 一族の古い慣習を託された娘は父の骨を胸に、山へと分け入る。…

渡邊紗千香は現在無職。そろそろ仕事を探さなくてはいけないと思っていたところ、祖母がぎっくり腰になったと母から聞く。「手伝いに行ってきて」と母に頼まれるものの、紗千香は正直行きたく…

死んだ祖父をピザにして弔う話。 祖父は、自分が死んだらピザになることを選んだ。 「切り分け」には参加しないと言い張った中学生の私は、手違いで参加することになってしまう。 ピザと…

　父ひとり娘ひとりの時計工房を、節約主婦として切り回していたはずなのに！ 　――侯爵だというお祖父さまからお迎えが来てしまいました。しかもお祖父さまは、妖精の国の領主さまだとい…

造語性怪獣ジャーゴン。 スラングでできていること以外、何も分からない謎の生物。 柴田　恭太朗様　【三題噺 #31】「エビデンス」「フィックス」「ジャーゴン」 https:/…

ある朝。いつものように広げた新聞の『お悔やみ欄』に、懐かしい名前をみつけた独り暮らしの小説家。それはかつて恋い焦がれ、しかし決して想いが叶うことはないと、胸に秘めていた人の名前だ…

ショッピングモールの地下生鮮食品売場で人魚を捌いている男と、海から追い出された復讐をしたい人魚の男の話。 立談百景さんの自主企画・ショッピングモール伝奇に参加しようとして間に合…

ほうじ茶の美味しい淹れ方は熱いお湯で三十秒ほどで抽出するらしい 少しの胸のつっかえとしあわせなほうじ茶の味わい。

結音様の自主企画参加作品です。 子供の頃に聞いたあの歌。 忘れたくても忘れられない、あの記憶。 それは夢か、それとも本当だったのか…。

花の金曜日。彼女は狭いワンルームに帰宅して、焼き鳥と缶ビールで晩酌。 すると、何やら小さなおじさんが現れた！

クリームソーダを挟んで向き合う、喫茶店での創作会議。河野にとって早坂は唯一小説の相談が出来る友人だ。 行き詰まっていた河野に、早坂は「魔法」というお題を与える。そのキーワードから…

四月、大学生になった私が困った事件を告白。 みんなで一緒に考えます！！

九州の田舎の高校に転入した﨑里裕佳子は、いつも弓道場でひとり朝練に励む袴男子が気になっている。弓道部員でもあるクラスのムードメーカー、川野章に尋ねてみるが心当たりがないと言われ、…

このお話は東京で生まれながら新潟の田舎に預けられ、王子と呼ばれ幸せに育った私の子供時代のエピソードを繋いだ作品です。愉快な話も全て実話です。特に女性、お母さん、新潟県民の方にぜひ…

巷で有名な「レッドフードの落書き」が校内に現れた。 レッドフードは無断で公共物にグラフィティ・アート（落書き）を描くライターだ。 消えたはずのレッドフードの絵がなぜまた現れたのか…

他の誰でもない貴方に届きますように。

自分の余命を知ることができる時計、「逆さ時計」。人々は自分に残された時間を認識し、有意義に過ごすことを至上の目的としていた。しかし、ある日を境に「逆さ時計」に問題が起こる。「逆さ…

　ヨコハマ港に一隻の大型クルーザーが係留されている。ヨコハマニュータウンの経済中核となっている船舶カジノは今夜も盛況らしい。カジノ常連客である声楽家の御子柴梢江と精神科医である九…

とある山奥にある田舎村で、名家のお屋敷に女中として奉公していた十九歳の鈴（すず）は、近隣ダム決壊の水害に巻き込まれ、命を落としかける。 しかし、目を覚ますとそこは神やあやかし達…

刀根田村。 古来より。独自の神、八千矛神(やちほこのかみ)を祀るその村は、毎年神事に供物を捧げていた。 だが、十年に一度。 八千矛神に生きた贄を捧げていた。 そして今年、選ばれ…

水神の恵みを受けるマルシブ帝国の西端には、広大な砂漠が広がっている。 この地の治安を担うのは、帝国の忠臣砂竜（さりゅう）族。その名の通り、砂竜と共に暮らす部族である。 砂竜族、…

下級女官の李明鈴は石牢の中で死罪を待っていた。彼女の遠縁の者が皇帝暗殺の罪で死罪となったためだ。 そこに黒衣の宦官烏次元があらわれる。彼は自分の妻になれば、その牢獄からだしてやろ…

【カドカワbooks様より発売・「賢いヒロイン」中編コンテスト優秀賞受賞】 ※書籍版と中編版では内容が異なります。 ↓書籍版の試し読みはこちらからこちら 【書籍化】追放聖女は獣…

登場人物 ◎日善中学・三年 【久保知広】 見た目も言動も弱々しいが、心の中のツッコミは案外容赦ない少年。 【高坂朋也】 初対面の人にガン見されるとガン無視する少年。 【畑中大輝…

この地には、地元の人間にもほとんど知られていない、幻のようないい伝えがある。 公式自主企画「ご当地怪談」に参加しています。 https://kakuyomu.jp/user_…

今年のお盆ですか？　あぁ、帰省しないです。

23歳、未婚女性 母親からの相談により通院開始

　女優を志す直子は恋愛経験がない。交際経験がないのではない。恋を、したことがないのだ。 　それは直子にとって致命的な欠陥だった。少なくとも、本人にとっては。 ※倫理に反する描写…

アルファポリスにも公開。

邪祓師の卜部と助手のかなめ。 二人が待つ心霊解決センターには他所で匙が投げられた難解で陰湿な依頼が舞い込んでくる。 ある日、事務所に袴田という一人の男が尋ねてきた。 袴田は旧…

元カレから逃れ田舎へと引っ越した主人公。彼女が格安で借りた家には奇妙なルールがあった。 『屋根裏』短編小説企画用

　今からお聞かせするのは、舞鶴で会った男から聞いた『ロシア病院』と『二重倉庫』の話です。あまり気持ちの良い話ではありませんが、少しだけお付き合いください。 　そのとき私は盆休み…

長野県にある製材工場、そこで語られる物語。

人気者の瞬と初めて出会ったのは、小学校のころだった。直接話したことはなく、同じクラスになるまで十年かかった。近くて遠い片思いは、瞬の意外な素顔を見たことで揺らぎ始める。

『お前は何ができる？』 　男性――【沈黙】サイレンが私に問う。筆談で、だ。 『ここは戦場。役立たずを養う余裕はない』 　これほどロマンチックさを欠いた初夜もないだろう――。 　…

五年ぶりに故郷の河之辺町に戻った菜々美は、母親の顔をした河童に出会った。 河童は菜々美を川へ引きずり込もうとするが、謎の少女のお陰で命拾いする。 母親の顔をした河童は何者なのか…

生後半月の弟、健太がおどろおどろしい生物によって、川に引きずり込まれた。それは、過去、口減らしのための殺された赤子の霊が怪異となった存在だった。ノツゴとして私に憑いた健太の泣き声…

晴海は、レズビアンであることを苦に自殺したはずの幼馴染・香奈と再会するが、彼女は人魚になっていた。 同じレズビアンである晴海は、密かに香奈へ恋心を寄せており、思わず彼女にキスをし…

　常磐木悟（ときわぎさとる）は、理学部・生物行動学科の大学二年生。人とのコミュニケーションを出来る限り減らしたいと思い、将来は昆虫研究者になることを考えている。 　ある日、図書…

【書籍化決定　書籍版は4万字ほど加筆修正されています】 顔の良いボーイズバー(実質ホスト)の店員カイトに恋をする田舎から出てきたさやの物語。 さやの家に伝わる「おごさま」という繭…