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ダメな巫女娘に悪魔の加護を。第九章『カシラもアマタも足りない』全話投稿しました。

 新しい章になり一発目のお話であるお勉強会ですが全話投稿いたしました。ぜひ読んでください。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330659401866720

 そして登場人物各々の「何かに対して挑む」ときの姿勢をしっかりと描きました。あんまりこういったものは『真面目』や『ぶっきらぼう』といった一言で済ませがちですが、エピソードとネタを入れ込んで面白おかしくさせたかったという一面もあります。ですので、自分の苦手なものとの付き合い方、あるいは大人にとっては学生時代のときの若々しい何でもできる万能感に浸る気持ちを胸に読んでください。

 ざっくりと何を書いたのかをいっそのこと、ここでまとめちゃいます。

 主人公「神前滉樹」は基本的には他者介入はしないけど、何かを成すためには自分の身を削ってでも他者へのアプローチをする、よく言う「ビジネスぼっち」というものだと思ってくれて構いません。自分でできることは自分でできるから誰とも関わらない。しかしそうでなくなった途端に誰彼問わずに付き合いを求める、言ってしまえばコミュニケーションのミーハーなところがあるということがいいですね。

 一方でヒロイン「御前小恋」は誰かとともに何かをすることへのあこがれと欲求はすさまじいが、それは自分のためではなく誰かの成功のためであり、あくまでそのコミュニティではモブを演じようとします。

 主人公、ヒロイン。どちらも形骸化させた言葉で述べるならば「陰キャ」です。しかしなぜそのようなポジションに立つのかはそれぞれで真反対であり、そここそが彼らの面白いところだと思って書きました。

 誰とも関わりたくないけど誰かと関わるの主人公。

 誰かと関わりたいけど誰とも関わりたくないヒロイン。

 同じように見えてどちらも本質的には違う部分があり、高校生という年端も行かない彼らだからこそ、完璧なように見えてちぐはぐな部分があっていいと私は思っています。

 完璧、私がこの言葉が嫌いなだけかもしれません。

 そして不良役「義堂力也」は天才肌。会長役「夕霧友也」もまた天才肌。しかし、それもまた天性のものか努力のものかを分けました。そして、主人公とヒロインと大きく異なる部分も作りました。それが自分の得意不得意を理解したうえで、それを自分で評価できていることです。

 もちろん主人公もヒロインも自分のことがどういった人間なのかを把握しています。しかし、その中であれが足りないこれができないと悲観的になる一方で、不良と会長は自分を把握したうえで、あれができて、これができる、逆にできないことは何とかするといった前向きに考えている対称性を持たせています。

 みんな違って、みんな良い。

 多様性ですよタヨウセイ。

 これも私が嫌いな言葉なんですがね。

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 これ以上言ってしまったら、ネタバレもへったくれもないので次回以降の話を致しましょう。そんなこんなで勉強会が終わり、冬休みをエンジョイすることになります。やっぱり冬休み最初のイベントと言えばクリスマスでしょう! ええ、丸ごと時季外れな話を書きました。

 仕方ないじゃん。一応時系列に沿った話なんだから。

 私だって夏のドキドキ♡ビーチとか書きたかったよ。

 とはいえ、書きたいものはわかりやすいです。

 はい。前回で登場人物数名の性格を出しました。なので今度は勉強会で出てこなかった登場人物にフォーカスしています。さてさて、誰が出るのでしょう……?

 そんなわけで次章タイトルは『悪魔のような日々に粉雪の抱擁を』です。うーんオシャレすぎる気がする。そうじゃなかったとしてもクサすぎる気もする。けど、まぁいいか。どうせタイトルだからどうにでもなるか。

 それではまた次回お会いしましょう!

 ジングルベール、ジングルベール

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